完訳 オズのふしぎな国

著者名：ライマン・フランク・ボーム【著】/宮坂宏美【訳】

復刊ドットコム（2024/12発売）

• ISBN：9784835447667

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

1900年にアメリカで出版された『オズの魔法使い』は、出版されるやいなや、子どもたちの心を魅了し、空前のベストセラーとなった作品です。その後、作者である児童文学作家のライマン・フランク・ボームは、“オズの国”を舞台にした続編を、約20年かけて次々と発表していきます。ボームに生み出された、《オズ・シリーズ》は14作となり、シリーズ誕生から100年以上が経つ現在でも、世界中で愛読され続ける不朽の名作となりました。

今回は、シリーズ1巻目にあたる『オズの魔法使い』だけでなく、2～14巻までの続編と、日本で初めて出版されることになる『オズの小さな物語』（Little WIZARD Stories of Oz）を合わせた全15巻の《オズの魔法使いシリーズ》として、完訳版で刊行いたします。
第2巻の翻訳は、大人気作品“ランプの精 リトル・ジーニー”シリーズを手掛ける宮坂宏美氏が担当。ユーモアあふれる親しみやすい文章で、新たなオズの物語が生まれました。
装画・挿絵はハリスおばさんシリーズなどでもおなじみのサカイノビー氏。キュートなイラストで彩られた《オズの魔法使いシリーズ》を、どうぞお楽しみください。

※本書は読み物でありますが、レイアウトを維持するため、画像データにて作成しております。文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。タブレットなど大きいディスプレイを推奨いたしております。予めご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[タカラ～ム]

#はじめての海外文学 vol.5で越前敏弥さんが推薦している作品。「オズの魔法使い」シリーズの第2巻である。前作から時が経ち、エメラルド王国はかかしが王として治めている。そこにジンジャー将軍率いる反乱軍が攻め込みかかしたちはブリキのかかしが皇帝として治めるウィンキー国に逃げ込む。物語は、エメラルド王国の王位継承をめぐる謎と絡んで物語は驚愕の展開をみせる。「『オリエント急行の殺人』と『アクロイド殺し』と『カーテン』をあわせたくらいの大どんでん返し」とは越前さんの推薦の弁。第１作した読んだことない人もぜひ！

2020/02/08

[chicoco]

終盤のおもしろさったら！　２巻からの新キャラもたくさん登場します。今回の主役はチップという男の子。そしてチップが作ったカボチャ頭のジャック、のこぎりの作業台から作った〈ノコギリ馬〉をはじめ、ほかにもおかしな仲間が増えます。かかしとブリキのきこりもまた活躍します。みんながちょっとずつ不便なところがあり、でもいいところもあり、補いあっているのが魅力。２巻は名言がたくさんあったように思ったのですが、どうなんでしょう。Twitter「オズの国の名言bot」（@OzBooksBot）、おすすめです。

2012/02/17

[soran]

それぞれの登場人物がとってもいい味出してます。物語展開もとぼけててぶっ飛んでて、大人から子供まで楽しめます。古典的名作の雰囲気にふさわしい訳文もとてもいいです。このシリーズ、物語の面白さに目覚めかけたお子さんに是非！

2011/10/31

[まる]

オズシリーズだい2弾。ドロシーは出てこず、代わりにギリキンの国に住む少年チップが主人公。魔女のモンビ婆さんの元でこき使われながら暮らしていたチップ。ある日、モンビ婆さんが持って帰ってきた魔法の粉でかぼちゃ頭のジャックを誕生させる。チップとジャック、それに加わるノコギリ馬、カカシ、ブリキの木こりによるヘンテコで愉快な旅が始まった！ ちょうど女性参政権運動が盛んになっていたということで、ジンジャー将軍による反乱はそれを反映されている。けれど、男性目線の歪みも感じる。結局女たちは反乱の後家に戻り、料理をつくる…

2021/07/07

[ゆか]

「そのゆたかさは持っている価値のあるただひとつのゆたかさよ──満足という名のね！」前作、オズの魔法使いで、大魔法使いによって自信を持つきっかけを得たかかしときこりは、この満足という名のゆたかさを持ち、自信を持ち続けていた。新しいキャラクターが登場し、旅立ち、出会い、冒険、戦い、そして衝撃のラスト！わくわくがたくさん詰まったシリーズ第2弾でした。

2015/04/06