内容説明
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人気シリーズ「乙女の本棚」第43弾は、文豪・中島敦×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
わしらこそ彼等文字の精霊にこき使われる下僕じゃ。
文字の精霊についての研究を命ぜられた老博士ナブ・アヘ・エリバ。図書館や街中で調査を続ける彼のことを、精霊たちは決して見逃さない。
中島敦の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは『猫町』、『詩集『青猫』より』、『押絵と旅する男』、『夢十夜』、『桜の森の満開の下』、『恋愛論』、『魔術師』、『夜叉ヶ池』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
50
【乙女の本棚】シリーズ42冊目(◕ᴗ◕✿)今回は、『山月記』に続き二作目となる中島敦。挿絵は同シリーズではお馴染み『しきみ』さん。日々、読書を続ける私は、すでに文字の精霊に憑かれてるのかな?2025/02/01
たまきら
42
ハッと思ったのは先日読んだ鯨庭さんの「言葉の獣」。あちらは口から発された言葉が対象だったが、こちらはどっしりと重たい、湿度をもった致死性の「言葉」が面白い。個人的には伊藤潤二さんのようなドロドロとした絵で絡みつくような世界観を求めてしまうが、文字オタクな学者肌男の世界をこの軽やかな女性の絵で紡ぐのも、どこか作者をからかっているようで面白かった。…ただ、自分が選んでいいのならそれこそ鯨庭さんとかの世界観が好きかも…。2025/08/01
ぐうぐう
29
短さに反比例するように、奥深い小説だ。世界に禍をもたらせているのが言葉の精霊ではないかと睨んだ王が老博士に文字の精霊について調べることを命じる。まず博士は文字について知ろうとし、文字を見つめ続けていくと不思議なことが起こるのに気付く。「一つの文字を長く見詰めている中に、いつしかその文字が解体して、意味の無い一つ一つの線の交錯としか見えなくなって来る。単なる線の集りが、なぜ、そういう音とそういう意味とを有つことが出来るのか、どうしても解らなくなって来る」(つづく)2024/12/24
ベル@bell-zou
23
オリエンタルムード満点。原作読んだときの中華風が薄らぐ。でも精霊たちの妖美な画に比べ博士の画のデフォルメっぷりはこれどうなんだろう…。地道に調査する研究者というより道楽で文献収集してる貴族みたい。一般的に漫画でもアニメでもおじいちゃん描くのって意外に難しそうだけど、でもこのお話の主役なのにな…とそこだけが惜しかった。2025/02/07
kitten
16
図書館本。久々に乙女の本棚読んでみたが、しきみさんの絵、好きだな。しかし、この話は正直理解できないんだけど。理解できないところも含めて、こういうお話なのか?2025/04/24
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