内容説明
ウサイン・ボルトが走るとき、周囲の時間は1.000000000000000858倍遅くなり、アインシュタインが導入した宇宙定数λは観測的には10の-120乗以下である──こうした9つの巨大数や微小数などを糸口に、最先端の物理学によって宇宙の姿を超弩級のスケールで描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まえぞう
26
大小の極端な数の説明を枕にしながら、相対論、熱力学、量子論、宇宙論に超弦理論といった物理の最先端を説明します。例えの取り方がこれまで読んできたポピュラーサイエンスものと比べて独特な感じがあって、読みごたえがあります。朝永振一郎や南部陽一郎といった日本人研究者の功績も公平に取り上げていて、好感も持てました。2025/02/23
女神の巡礼者
5
私が究極に興味を持っているのは、何故宇宙が存在し、何故私が生きているのかなので、こんなタイトル付けられたら読まないわけにはいかないです。しっかし難しかった。本書に出てくる表現を使えば、流れ込んでくる情報の多さに(理解してるというわけではありませんが)頭がブラックホールと化して、潮汐力で引き裂かれるかもと思ったほど。しかし、宇宙や沸き立っているという真空の正体や起源は、まだ霧の向こうに隠されていて、真実は私の臨終の時までには間に合わないでしょうね。はあ、なんだかな~。2025/03/15
naoto
3
丸善OAZOの理工書コーナーで見かけていたが、図書館にあったので借りてきた。面白かったね〜、理解してないけど。こういう本が面白いというところまで来ているので、このテの本を何冊も読んでいくうちに、分かるようになるはず…と思い、またこのテの本を読もうと思う。数字、数学、物理、宇宙。本当に面白い。Eテレの「3ヶ月でわかる」シリーズで「ひも理論」やってほしいな。2025/07/21
サラサラココ
2
大きい数から小さい数まで、9つの数をキーに宇宙を語る。置いておいたら、子どもが、時間をかけてでも読んでいた。「だがここでやめるわけにはいかない」と、どんどん論を展開していく。ハリポタのあの人のように、いくつも呼び名がある、など、表現も工夫されている。2025/05/25
y
2
難しい物理学の話題なのですが、文章がすごくわかりやすかったです。 が、私の理解力では、読み終わってから、何がどうだったかとまとめようとしたら、理解できていないことに気づくといういつものパターン… イギリス人らしいユーモアがあり、難しい話題を楽しく読み進めることができました。2025/04/06




