内容説明
『最後の秘境 東京藝大』「最後の医者」シリーズの著者・二宮敦人がおくる、6編のバースデー・ストーリー!
誕生日が一日違いのいとこ同士、自分を産んだ母の気持ちに思いをめぐらす高校生、誕生日に突然の腹痛に見舞われる青年、念願かなって自分で自分の誕生日を祝う小学生、祝いたいのに祝わせてもらえない高校生、ケーキ職人と弟子入りしたい小学生――。
ある日の誰かの誕生日を描いた、心揺さぶる短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
94
YA。お誕生日のお話が6遍▽[一日違いの誕生日]4月1日と4月2日、2時間違いの誕生日従姉妹[僕と家族の誕生日]父と準備[さんざんだった誕生日]盲腸[自分の、自分による、自分のための誕生日]体労る日[ごくふつうの、なんにもない誕生日]八百屋[毎日が誰かの誕生日]ケーキ屋▽「僕と家族の~」にはダマされました。母さんの手紙とか、出産の瞬間に立ち会っての感動とか、絶対母さん死んでるやんw「自分の自分による~」こだわりがいい方向で好き▽中田いくみのイラストがぴったり。2024.12刊2025/09/27
みかん🍊
76
誕生日に纏わる短編集、いとこ同士生まれる時間が少しだけずれて日が変わるだけで学年まで違ってしまう、こんな事もあるんだね、誕生日に盲腸になって救急車で入院、最悪だったけど入院中に知り合ったお婆さんのおかげで前向きになれた「さんざんだった誕生日」が一番好きだった、ケーキ屋さんは誕生日ケーキを作って毎日誰かの誕生日を祝っている、どの話も暖かなお話でした、お誕生日の祝い方は人それぞれでいい。2025/01/29
Mer
13
365日、どこかで誰かの誕生日、改めて見つめるとすごいことだよなぁって思う。誕生日をコンセプトにした6つの短編集。どのお話も素敵だが、素敵って言葉で収めるのはちょっと違う気もする(自分の表現力の無さにがっかり)。全校集会で校長先生が赤ちゃんの話をした。それもまた誕生なわけで。母体の中で進化を辿り、人間の姿になる。そして産まれる。当たり前なんだけどそれぞれの主人公の背景には生活や人生があって、考え方も価値観も違って、それでも誰にでもある特別な一日が誕生日。生きてるって凄いことなんだよね。2025/02/03
いなこ
5
誕生日を祝う。お互いを…、どっちの思いもわかるね。家族が…、出産は一大事。他人が…、怪我の功名⁈。自分を…、ユニークすぎる!お客さんが…、すてきな伝え方です。そして、ケーキ屋さんは…、お客さんに寄り添うレシピ。作り手の気持ちも伝わりますね。2025/01/07
るりねこ
2
さんざんだった誕生日がお気に入り。ほんと誕生日にもいろいろ物語があるんだな。2025/03/22
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