内容説明
◆島根県安来市の観光名所になっている足立美術館は年間50万人の入館者を誇る庭園で有名な美術館。1万3千坪におよぶ日本庭園は、著者の祖父、足立全康氏が生涯をかけて築いたもので、四季折々の変化を心ゆくまで楽しめるよう工夫されている。美術館では、日本一と言われている横山大観コレクションや、菱田春草、竹内栖鳳、上村松園、橋本関雪、榊原紫峰など近代日本画の部屋、北大路魯山人の展示が見られる。2025年には開館55周年を迎える。
◆この庭園と日本画のコレクションを一代で築いた足立全康氏の自叙伝は2007年に『庭園日本一 足立美術館をつくった男』(日本経済新聞出版)として刊行されロングセラーとなっている。本書の著者、足立隆則氏は、全康氏の孫にあたり、現在の足立美術館館長。甲南大学経営学部を卒業後、東京の企業へ就職し、美術館とは縁のないサラリーマン生活を送っていたが、祖父に嘱望され帰郷、87年に館長に就任した。現在は公益財団法人足立美術館代表理事・館長。
目次
一章 令和に誓う
二章 祖父の遺訓
三章 二人の全康さん
四章 忍従の「上六」時代
五章 青春の光と影~迷走の日々
六章 庭園日本一~アメリカの専門誌が選定
七章 庭は生きた芸術品
八章 大観は永遠の恋人
九章 北大路魯山人の魅力
十章 現代日本画と足立美術館賞
十一章 郷土愛と福祉事業
十二章 ゆかり深き人たち
十三章 美術館はサービス産業
十四章 天の恵み
十五章 人生百年時代
十六章 時代に棹さして
十七章 世界が認めた美の宝庫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
20
桂離宮よりも高く評価された日本庭園として、世界的に知られるようになった島根県安来市にある「足立美術館」を紹介した本だが、紙面の多くを創設者の足立全康氏(1899~1990)の、横山大観などの日本画や陶芸品の収集から高じて、日本の美を強く意識した私設美術館建設に至るまでの尋常ならざる情熱やこだわりが抜群に面白い本。一代で財を築き上げた明治男の金の使いっぷりは実に見事。でも、自己資金だけでは当然足りず、銀行融資を仰ぐが、ことごとく断られる。何度断られても諦めず、商売人としてのしたたかさを存分に発揮して⇒2025/07/29
kentake
1
昨年5月に足立美術館を訪問し、日本一の庭園を鑑賞した。その庭園について書かれた本ということで興味を持ち読んだ。内容は、庭園自体についての本ではなく、日本一の庭園を擁する足立美術館の館長である足立隆則氏の自伝。 足立美術館は、著者の祖父である足立全康氏が1970年に島根県安来市に開設した、純日本庭園と横山大観を中心とする近代日本画を二本柱とする私設の美術館である。 本書では、全康氏の本物へのこだわりと、それを引き継いだ著者の真摯な取組みが、庭園日本一の栄冠に繋がった経緯などが描かれており面白い。2025/01/30
ゆうやけPC
0
自分が小学生の頃家族で行ったことがある美術館。ぜひまた行きたい2025/02/15




