内容説明
「下妻物語」から20年。気高き青春小説集!
義足が可憐な乃梨子先輩を追いかけワンダーフォーゲル部に入った、筋金入りの可愛いもの好き男子・源治善悟郎は、乃梨子の親友で目つきの悪い里美先輩とすっかり意気投合。二人はクーデターを起こし「ピクニック部」を創部するが……。
礼節をもって、可愛く、爽やかに。卒業してもピクニック部の信念は色褪せない。
書き下ろし標題作他、『文学2024』(日本文藝家協会編)選出作品、フリマアプリを通じた友情を描く「ブサとジェジェ」、還暦でロリータに目覚める「こんにちはアルルカン」の全3編を収録。
押し通せ、自分自身を!この爽やかさが微塵もない世界で!
「下妻物語」から20年、気高き青春小説集。
(底本 2024年12月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わんつーろっく
24
可愛いブックカバーのような装丁。嶽本さん❤️お久しぶりでした。可愛いってことに惹かれなくなって幾星霜。文中のブランドを知っていたら、もっと楽しめたのになぁ。いやいや、源治善悟郎めちゃくちゃ、君に会いたいです。2025/08/11
紅咲文庫
23
お話3つ。好きなお洋服だけでつながるジェジェとぶさこ。ミカヅキがタートルセーターをナイスクラップで買えば、アニエスベーで買えばいいのにと軽やかに言い放つカヲル。先輩後輩として出会った乃梨子と源治。どの話も大好きで読み終えた後に喉も目も詰まってくるのは、好きを守ることを疎かにしてきたことを恥じる気持ちがあるからか。源治くんのヒュッテを想像しながらなんとか明日も起き上がりたいと思う。少し背の低い本のサイズも斜めタータンチェックの装丁も、カヲルに渡された『さようならアルルカン』も洋服愛も、貫かれる礼節が眩しい。2025/11/09
こふみ
23
嶽本野ばらさん、その昔、下妻物語を映画で観たことはありましたが、小説は初読み。ロリータファッションには縁のない人生を送ってきましたが、なんだか懐かしくて、何より面白かったです。2025/05/24
けえこ
21
書き下ろしの表題作「ピクニック部」が一推し。 「…でないと、生きていけないもの。可愛いを一杯、抱えておかないと、息苦しくて、こんな暴力的な世界に自分の居場所を見付けられないもの」作者の叫び声を聞いたような気がした。 「こんにちはアルルカン」逆サバで書いたゴスロリ好きのアラ還が主人公の小説。氷室冴子作品への敬意が感じられて、こちらも良作でした。2025/02/02
そうたそ
15
★★★★☆ ここ最近は従来とはやや作風の異なる作品が続いていた著者であるが、「純潔」から五年ぶりとなる本作は、久々に「下妻物語」の頃の著者が戻ってきた!とワクワクしてしまうようなストーリー。中編である表題作に加えて短編二編を収める一冊。やはり、何と言っても表題作。名前のイメージとは裏腹に可愛いもの好きな男子・源治善悟郎が憧れの先輩を追って入ったワンダーフォーゲル部で、何故かその先輩の親友と意気投合し、ピクニック部を作ってしまう、という話。可愛いを書き続けてきた著者の才能は全く枯れていない傑作。2025/02/16
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