「だれにも言っちゃだめだよ」に従ってしまう子どもたち たくみに手なづける「ずるい言葉」

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「だれにも言っちゃだめだよ」に従ってしまう子どもたち たくみに手なづける「ずるい言葉」

  • 著者名:櫻井鼓【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • WAVE出版(2024/12発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784866214894

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内容説明

「君は特別だからだよ」
「家の人はわかってくれてないんじゃない?」
「みんなやってることだよ」
「おれがなんとかするから大丈夫」
「君は、はずかしいことをしたんだよ」
性的グルーミング=言葉巧みに対象(主に子ども)を手なずける、性犯罪の準備行動

社会を大きく揺るがしたあの性加害問題をきっかけに、
メディアなどで聞くことが増えた言葉、「性的グルーミング」。
加害者は、子どもの素直さや従順さ、
あるいは思春期特有の悩みを利用し、
わいせつ目的で被害者と「信頼関係」を築きます。
周囲も、そして場合によっては被害者本人でさえも、
その被害に気づけないことがある、
複雑で難しい準備行動が「性的グルーミング」なのです。

SNSがコミュニケーションツールとして広がったことで、
その手口はより複雑化・巧妙化しています。
実は、SNSでのやり取りから被害に巻き込まれるケースは、
子どもによる書きこみがきっかけになる場合が7割強というデータがあり、
加害者からではないという傾向が明らかになっています。
SNSのような外部から「閉ざされた」場が、
被害を生む温床になっていると言えます。
SNSに限らず、外部から「閉ざされた」場は日常に紛れ込んでいます。

悪い大人はどのような手口で子どもに近寄り、
信頼を獲得するのでしょうか。
そこには5つのプロセスがあります。
①被害者となる対象を探し出す
②関係性を構築する
③周囲から隔離する
④性的な行為に馴れさせ実行する
⑤口止めをする

本書は、①~⑤それぞれの段階で加害者が使う代表的な声がけをピックアップし、
その言葉がけの裏に潜む加害者の心理と、
その言葉がけに従ってしまう被害者の心理を犯罪心理の専門家が解説します。
また、巻き込まれないためにどう考えたらいいのか、
そのヒントを提示しています。

少し立ち止まって考えてみれば、大人が子どもに対してするのは変だ、と気づける出来事かもしれません。

自分自身の「おかしい」「いやだ」に耳を傾けることが、被害から身を守る第一歩。
被害者になり得る10代、20代の人や、子育てをしている親御さんに伝えたい1冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みさと

2
犯罪心理学を研究する心理学者が、「性的グルーミング(性的手なずけ行為)」の手口について説明する。それは、①被害者となる対象を探し出す、②関係性を構築する、③周囲から隔離する、④性的な行為に馴れさせ実行する、⑤口止めをする。それらのプロセスの中でみられるだましの手口、被害者が陥る心理について、心理学で説明できる要素がたくさんある。読むと、犯罪者がどれだけプロの手口を身につけているんだと恐ろしくなる。加害者がどれほど巧妙なのか、そこからどうやって抜け出したらよいのか、そして保護者は何に気をつけたらいいのか。2025/02/06

suiu

1
必要な知識が書いてあるとは思うんだけど、ちょっと読みにくい。 提案としては、数ページの漫画プラス、縦書きの解説、その後ろにコラムのカタチが読みやすいと思う。 タイトルもグルーミング•性的手なずけの手口、とかどうかな? こういった手口の知識のある無しが子どもの安全に関わってくる。大人が知識を持って子どもを守らないと。2025/05/06

やっこ

1
子どもを狙う性犯罪の「性的グルーミング」に焦点を当てた一冊 性的グルーミングとは、加害者が言葉巧みに子どもと信頼関係を築き、被害に至るまでの準備行動を指しす 「ずるい言葉」で子どもを巧みにコントロールし、周囲から孤立させたり、口止めしたりするために使われる 性的グルーミングの5つのプロセス 被害者となる対象を探し出す 関係性を構築する 周囲から隔離する 性的な行為に馴れさせ実行する 口止めをする2025/05/02

Go Extreme

1
性的グルーミング: 心理操作 承認欲求利用 信頼構築 口止め誘導 権威悪用 恐怖心植付 言葉の影響: 価値強調 秘密共有 認知歪曲 罪悪感誘導 依存促進 行動誘導 被害者の心理: 孤独感 操作依存 自己否定 判断困難 周囲との断絶 発言抑制 加害者の手口: 特別扱い 常識改変 言葉の偽装 逐次接触 支配強化 相談阻害 対策と防止: 性教育 信頼関係構築 情報共有 相談環境整備 社会的支援 自己認識向上 結論: 心理的防衛力向上 言葉の影響 子どもとの対話促進 早期発見対策 社会全体の関与 安全な環境構築2025/03/03

ぷる

1
自分の子供たちを守るために読んでみた。一見すると大人でさえ普通のコミュニケーションと区別がつかないようなものだから、子供であれば尚更のこと。SNSの恐ろしさを改めて感じた。2024/12/26

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