内容説明
双子のように育った遠(とお)子(こ)と小 那(おぐな)。だが小 那は〈大蛇(おろち)の剣(つるぎ)〉の主(ぬし)となり、勾玉(まがたま)を守る遠子の郷(さと)を焼き滅ぼしてしまう。「小 那はタケルじゃ。忌(い)むべきものじゃ。剣が発動するかぎり、豊(とよ)葦原(あしはら)のさだめはゆがみ続ける…」大巫女の託宣に、遠子がかためた決意とは…?ヤマトタケル伝説を下敷きに織り上げられた、壮大なファンタジーが幕を開ける! 日本のファンタジーの金字塔「勾玉三部作」第二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
22
タケル伝説が下敷きになっているとか、、、。勾玉三部作という事だけれど、この本だけでも、充分、愉しい。双子のように育った二人が離れ離れになって、これは、辛い。感想は、下巻で。2025/01/17
うめきち
7
面白かった。下巻へ。2025/05/28
akari
1
遠子と小具那は本当の兄弟のように育った。小具那の出生の秘密には当時もこれほどの倫理観があったのかと疑問に思ったが、現代では忌むことなんだからそれでいいのかもとも思う。小具那を追って南へ北へと旅をする遠子と助ける菅流は勾玉を集められるか。古事記を下敷きにしているだけに、歴史に近くて面白い。しかし、この話、既読感がある。2025/01/08