内容説明
思い出し方がわかった時、君をちゃんと忘れることができる――
森下昴は付き合って 3 年が経つ恋人・美紀との結婚を間近に控えていたが、ある日、彼女は交通事故で亡くなってしまう。
言葉 にならない苦悩と悲しみで茫然自失の日々を過ごす中、母・洋子に促され、久々に故郷の岐阜へと帰省する。
洋子もまた、不慮の事故で夫を亡くし、未だに心に傷を抱えていた。悲しみは癒えないと思っていたが、
ある不思議な体験を通して、昂は美紀の死 と向き合っていくように――。
作道監督が、オリジナル脚本を自ら小説に書き下ろし!
映画では描かれていない、昴と美紀が付き合い始めた頃の、過去の物語を大きく加筆した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめか*
22
作者も映画も知らずに手に取った。なるべくいろんなことを覚えておくように生きるのは私も同じで、初めの数ページは特に共感できた。結婚を控えていたのに、事故で突然恋人を亡くす昴。身近な人と死別した悲しみをどう乗り越えていくのか。亡くした妻と一緒に暮らす池内さん、時々でも見えるようになった昴、会えるだけ羨ましい。思い出してしまうのもつらいけど、忘れようとする必要はなくて、時の流れに任せるしかないかなと思う。「生きるというのは、過去や思い出と向き合いながら、自分だけの物語を作っていくということなのかもしれない」2025/04/09
JUN
3
スピリチュアルさが漂うものの、喪失と向き合う人々を描く良作 大切なひとが隣にいることを想像する、話しかける なんてことは無意識にでも一度くらいやったことがあるはず2025/01/19
あき
2
2025.1月公開映画を監督が書かれたと見て読了。 愛する人をもしある日突然亡くしたら...。慟哭、呆然自失の後にくる寂しさとの対峙。想像も出来ない事だけれど誰にでも起こり得る事を突きつけられた気がした。共感出来はしないけれど、人それぞれ乗り越え方があるし、乗り越える時間も人それぞれ。LIFE goes on。残された人は乗り越えて生きていかなきゃならない。辛いなー。2024/12/19
kun_maa(หมา)
1
映画『君の忘れ方』の監督による書き下ろし作品。愛する人を突然亡くしそれでも人生を生きていくために人は物語を必要とするのだ。喪失感で自分の人生を壊してしまいそうになるほど愛する人がいる人生は辛くとも素晴らしくて羨ましい。2025/01/27
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