内容説明
釣りをテーマに物理学を楽しむ入門書です。釣りの成果は魚との駆け引きによって変わります。魚と釣り人との関係はさまざまな物理学でつながっています。たとえば魚にはもちろん目がついていますので、光を情報としてとり込んで、水中から釣り人の姿を見ることができます。そのため、釣り人はなるべく魚から見られないようにする必要があります。そんなとき、魚の目の構造を知り、光を知り、光が水中と空気中を通過するときの特徴を知ると、釣りをする際にどのようにふるまえばよいかがわかってきます。釣り針、ライン(釣り糸)、釣り竿、銛などの道具すべてに物理学が関わっているのはもちろん、漁場はコリオリの力による海水の流れで決まりますし、魚群探知機は物理学の知識の結晶です。釣りをする人もしない人も、「科学の目で見る」面白さを味わってみてはいかがでしょうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🍭
5
787(釣魚、遊猟)、図書館本。ペレ出版2024年11月25日発行。物理学からみた釣り道具などがどのような理屈で作られているか、運用されているのかという話をしている本です。でてくるのはだいたい力学。たまに波(音波・光)の話してます。面白かったけど、多分一般の釣り人には難しいように感じるし、物理が好きな人が読むには物足りないと思う。厳しいレビューになるとそんな感じだけれど、釣りと物理に興味がある中高生とか、物理に関心があるけど教科書は難しいって人にもいいかもしれない。2025/01/03
佐藤一臣
2
釣り針の軸が長い理由、45度の角度で投げる理由、脳締めの理由の物理学的考察はためになりました。ところが肝心の潮の流れと釣果、魚の住処と釣果の物理的考察はあまりためになりません。どういう潮の流れだと魚が獲れるのか?どのポイントで釣れば魚が獲れるのか?が最も釣り人が知りたい部分だと思いますが、そこの回答がないんですね。マクロの物理ではなくミクロの物理の視点がほしいのですよ。潮が動くときとか湧昇のペルー沖の話をされてもねえ。具体的に釣れる場所の事例の物理的考察がほしかった2025/06/28
Go Extreme
1
物理学の視点で釣りを科学 釣り具の性能と科学 釣り針の軸が長い理由 力のモーメント 運動方程式 作用反作用の法則 重心と浮心 魚をだますための科学 タングステンの比重 アルキメデスの原理 棒状ウキと円錐ウキ 断面二次モーメント ロッドの科学 銛の科学 投げ釣りの飛距離 魚の口の形と釣り方 口切れのメカニズム てこの原理 放物運動 海と魚の科学 魚の目の水晶体は球形 魚眼レンズのような構造 血抜き脳締め イノシン酸 湧昇 コリオリの力 深海魚はなぜ赤い魚が多いか 水の密度異常 光の吸収と散乱 魚群探知機2025/04/10
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