内容説明
「政治家は、どこからどのくらいの“おカネ”をもらい、
その“おカネ”は、どこへ消えていくのか?」
裏金事件によって、政治不信が広がる中、よくわからない「政治とカネ」の関係を、わかりやすく解説!
「政治にはカネがかかる」という、煙に巻くような言説を、徹底解剖します。
企業・業界から受け取る、清濁が判断できないお金、
赤ちゃん含めた国民から強制徴収されるおカネの使用方法、
政党からマスコミに流れる巨額マネー、
政官財の癒着に利用されるお金、
表に出ることのない、裏金作りの仕組み、
諸外国と日本の「政治とカネ」事情の違い……etc.
具体的な金額・数字もつまびらかにしたうえで、ベールに包まれた「政治家の収支」を明かします。
政治を「カネ」という視点から語る、今までなかった政治学入門書!
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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6
「政治の世界」に踏み込んだ分かりやすいノンフィクションを発刊している鮫島さん。今回取り上げるのは、政治家の収入と支出についてです。改めて思うのは、特に国会議員になるため、また議席を維持するために高額な費用が必要だということ。いくらお金があっても足りないのではないかとも。一方、ネットを駆使した選挙戦が勢いを増す中、かかる費用はどうなっていくのか?気になるところです。2025/01/13
小池 和明
1
政治とカネシリーズ。理解したくて読んでみるも、やはり分かりづらい。規制を作ってもそれを逃れようとするから鼬ごっこになっている感じ。それにしても、過去の不祥事から企業団体献金依存から脱却するために政党助成金が創設されたのに、現状は企業団体献金も温存され、政党助成金も受け取れるという二重取り状態、本当に何とかしたほうが良い。政党助成金を創設して企業団体献金を無くすということは何だったのか。過去の歴史に乗っ取って、きちんと整理すべきだ。あの金丸信氏すら、政党助成金のことを「盗人に追い銭になる」と批判したのだ。2024/12/22