煩悩バンザイ!

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

煩悩バンザイ!

  • 著者名:向谷匡史
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • フォレスト出版(2024/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784894519541

ファイル: /

内容説明

■「煩悩」は悪いことか?
みなさん「煩悩と聞いてどんなイメージを持ちますか?」

「もっともっとお金を稼ぎたい」
「他人を蹴落としてでも出世したい」
「旨いメシをたらふく食いたい」

怒り、妬み、うぬぼれ、などなど
人間には数限りない煩悩があり
数にして「108」あると言われています。

煩悩はどうやら悪いことのようです。
だから、書店では「煩悩を消す方法」を説いた書籍を
よく見かけます。

でも、はたして我々は
「煩悩を消す」ことができるのでしょうか?

結論から言って・・・無理です。
なぜならば、煩悩を消すイコール悟りを開くこと。
ハッキリ言えば、「死ぬこと」でしか
煩悩からは解放されません。

ある老人ホームでのエピソード
ある老人ホームでこんな話がありました。
職員の方が残念そうに、こうおっしゃったのです。

「屋上で草花を楽しめるようにと、プランターに苗を植えたのですが
どなたも関心を示さないんですよ」

朝夕に水をやって素敵な花を咲かせる。
あるいは野菜を育てて収穫する。
これこそ「煩悩」のなせるワザではないでしょうか?

「花を咲かせたい」「収穫を楽しみたい」
という原動力は「欲」です。
煩悩です。

ところが、この老人ホームに入居していらっしゃる方々の多くは
その「欲」がない。
花が咲こうと咲くまいと、どうだっていい。
関心そのものがないのです。

■煩悩は「生命力」だ!
欲も関心事も加齢に反比例していきます。
これを「老いる」と言うのでしょう。
老いにつれて、煩悩の業火も弱まっていきます。

言い換えれば「煩悩は生命力」ということになります。
「こうしたい、ああしたい」という欲は
生命力と表裏一体なのです。

「成功したい」
「お金を稼ぎたい」
「有名になりたい」
「理想の異性をゲットしたい」

「生きる」とは、煩悩を相棒とし、
「煩悩と二人三脚」で歩くことを言うのです。
二人三脚の相棒を嫌いながら歩いたのでは、
人生が楽しくなるはずがありません。

この相棒はちょいとヤンチャなところがありますから
「一緒に楽しみながら人生街道を歩こうぜ」
となって初めてハッピーになるのではないでしょうか。

煩悩を肯定し、自分の手のひらで転がしてこそ、
人生の楽しみがある、ということなのです。

●目次
プロローグ
私たちはお釈迦さんではない
煩悩は「生命力」だ
煩悩と悟りは“一心同体” 
煩悩と二人三脚で歩けば人生は楽しい 
煩悩には“二つの矢”がある
そもそも「煩悩」とは何か
煩悩があるのは人間だけ?
先人は煩悩を「言い換え」によって活かした

第1章〈むさぼり〉と戯れる=貪 

第2章〈怒り〉と歩む=瞋

第3章〈無知〉を知る=痴

第4章〈比較〉を笑う=慢

第5章〈疑い〉を喜ぶ=疑

第6章〈偏見〉を弄ぶ=見

エピローグ
ないものねだりをしてはいけない
方法論は三つ
夏目漱石の手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chie

15
私たちは、お釈迦さんにはなれない... 「煩悩はすべての人間が等しく有しているものであり、煩悩をかかえたまま生きていかざるを得ない以上、これをどう活かせばよいか、その答えを見つけるのが人間の知恵」仏教でいう煩悩について知ることができるだけでなく、その活かし方が説かれている、一石二鳥の本だと思う。読むのを躊躇する様なタイトルだけれど、読んで良かったです。2023/06/10

Shinya

7
煩悩は消し去らなければならない悪と考えるだけでなく、エネルギーにもなる。 2017/08/26

黒木 素弓

6
著者は煩悩を奨励しているわけではありません。煩悩は使い方によっては生きるエネルギーになります。煩悩の種類や取り扱い方を、仏教の観点からわかりやすく解説。2017/08/01

ゆうゆう

1
 煩悩は、それ自体を完全に消し去ることは出来ないし、努力して消そうとしても、時間の無駄。それならば、その煩悩を生かして、自分のプラスに持っていこうとした方がいい。血気がある若い時から、天狗になれない人がどうして成長できるのだろうか、というのは、すごく響きました。2014/12/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8318758
  • ご注意事項

最近チェックした商品