トポロジカル絶縁体・超伝導体

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トポロジカル絶縁体・超伝導体

  • ISBN:9784621301036

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内容説明

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2005 年、Kane とMele により理論的に提唱されたトポロジカル絶縁体は、理論と実験の両面から広く注目され、爆発的な発展を遂げました。本書の目的はトポロジカル絶縁体およびトポロジカル超伝導体の理論について解説し、読者を物性物理学の最先端へ連れていくことです。量子力学とトポロジーに関する初等的な説明からはじまり、トポロジカル絶縁体・超伝導体を導入し、その理論の基礎を固めます。そして、Weyl半金属や、トポロジカル電磁応答、トポロジカル超伝導体のMajoranaモードなどの第一線の物性物理学の研究を丁寧に解説します。本書で仮定される前提知識は量子力学と統計力学です。相対論的量子力学の基礎的な内容に基づく議論もありますが、未修の方にも読んでいただけるように構成されています。物性物理学を志す大学4年生の方や、修士課程の大学院生の方、また他分野の研究者の方にも興味深い一冊といえるでしょう。

目次

第1章 序論
第2章 量子力学に現れるトポロジー
第3章 量子Hall 絶縁体
第4章 トポロジカル絶縁体
第5章 バルク-境界対応とトポロジカル不変量
第6章 カイラル超伝導体・超流動体
第7章 トポロジカル超伝導体・超流動体
第8章 トポロジカル絶縁体・超伝導体の分類
第9章 トポロジカル絶縁体の有効場の理論
第10章 トポロジカル絶縁体表面の乱れの効果
第11章 トポロジカル絶縁体の磁性Weyl 半金属
第12章 カイラル量子異常と電磁応答
第13章 トポロジカル超伝導体の熱応答
付録A Dirac の電子論
付録B 線形応答理論
付録C トポロジー論概説
付録D 参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てぃゅむ

0
トポロジカル数やトポロジカル絶縁体・半金属の電磁応答など,数式がフォローしやすくて読みやすかった.特に半金属のトポロジカルな性質を説明してくれる日本語のテキストは他には見つからなかったので,めちゃくちゃ重宝した.トポロジカル超伝導に関しては,クラス分類の説明は分かりやすくてありがたかった.ただ,演算子の定義が自分の方法と異なっていたのでちょっと手間取った感.最後の方は流し読み. 当然内容は難しく,一部天下り的に思える説明もあったが,比較的読みやすかったかと. (そもそもこの分野,学部生にはちょいキツ感)

こずえ

0
トポロジカル絶縁体は内部が絶縁体なのに外部は電気を通す物質で、理論物理の最近のテーマである。これについて数式を丁寧に書いて説明してあり、しかも邦書という点でアド。 ただ学部3年生以上でないとレベル的にキツいかなという感じ。電気系や物理系の学生はぜひよもう2018/02/08

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