内容説明
2024年1月1日に起きた能登半島地震で、甚大な被害を受けた「ムラ」は復活できるのか?朝日新聞輪島支局で4年を過ごした元記者による、農村再生のための実地レポート。震災前の2011年~2015年にわたり、能登の農山漁村を丹念に訪ね歩いた記事に、震災後の現状の再取材を重ねたレポートで構成。能登の風土、生業(なりわい)、食文化、祭りと信仰、移住者の活躍などについて、震災前後の変化を記録することで、能登のムラの魅力である「逆境でも生きぬく粘り強さとやさしさ」を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
42
能登に限らず、そこに生きる人々の姿をどう捉えるのかが問われていると思った。自然・環境・文化の積み重ね、お互いの思いがそこにある。自分自身が暮らす町内のことを考えることも多く、頷けることが多く書かれている。これからの1日1日のことを考えること、繰り返し考えること、日々の暮らしを大切にしながらも、少しでも何かできないのかと考え形にすること。2025/04/22
ねねなのね
2
能登固有の風土と歴史・その変遷を背景に、2024年元日の地震で各村がどうなったかをレポートしている。珍しい構成だ。能登は生粋の百姓・漁師・地場商社の人たちの集まりで、結束力も、自分たちで生き抜く力も強い。海・山との生活は自由そのもので、祭りや「○○の会」を通して互いに自己表現をしながらつながって生きてきた。ここで暮らしたい、一緒にいたい、昔が懐かしいという気持ちが最大の強靭性の源なのかな。行政が空想する「レジリエンス」「共助」「補助」に頼るメリットはない。だから、能登のムラは死なないし、私は忘れたくない。2026/05/27




