講談社文庫 激震

著者名：西村健【著】

講談社（2024/12発売）

• ISBN：9784065362426

内容説明

阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、
戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。
昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。

雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。

年明け早々に阪神地方を襲った大地震に衝撃を受け、被災地に駆けつけた
ヴィジュアル月刊誌「Sight」記者の古毛は、その凄まじい惨状に言葉を失う。
神戸でも火災被害の激しかった長田地区では焼け跡に佇む若い女と遭遇。
夕方の光を背にこちらを振り向いたときの眼はかつて戦場で出会った少年兵とそっくりだった。
果たして彼女は何者なのか？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[A]

1995年ってそんなに色々起こったのか。と思うけど考えてみれば近年だって色々起きてるか…。さなかにいるときはわからないけど、過ぎてみると時代は変わったんだな。 古毛は1995年にいくつなのか？40代か？ってくらい世慣れた感じかと思えば結構若そうな描写もあったりで謎。

2025/02/08

[LANA]

1995年。阪神・淡路大震災、オウムによる地下鉄サリン事件、その他諸々。いろんなことがありすぎた。その時代を生きてきたんだ。 それらを目の当たりにして「今私は死ねないな」と新卒1年目の会社を辞め、転職した後、結局海外に行ったという。直接の関わりはないけれども、私の生き方に大きな影響を及ぼした事件たち。何もなければ私の生き方も変わっていたのか。色々考えさせられた。 本はJKビジネスから始まって過去の激動の1年の事件、そして現代のコロナまで、盛りだくさんすぎる。キーパーソンさんは謎の人物。

2025/02/10

[a.i]

★★★

2024/12/23