時の辞典 365日の短歌

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時の辞典 365日の短歌

  • 著者名:岡野大嗣
  • 価格 ¥2,145(本体¥1,950)
  • ライツ社(2024/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909044556

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内容説明

【歌人・岡野大嗣、10周年記念ベスト作品集!】
365日、その日その季節にぴったりの短歌を並べてみたら、大切な記憶のとびらを開いてくれる「時の辞典」ができました。

短歌とは、五七五七七の三十一音にことばを映して、時を掬(すく)い上げうるもの。

(3月27日)あとがきにかえて、みたいに咲いている桜 そういう気持ちの夜に
あの日、見上げた空を思い出したり。
(5月18日)方言をほころびあっていくふたり五月の川を並び歩いて
出会えた喜びに、目を細めたり。
(9月14日)沿道のコスモスざかりに押し歩く自転車 長く生きてきたよな
現在地を知って、ふと立ち止まったり。
(10月24日)ひさしぶりに食べるとおいしいねと話すあなたはひさしぶりが同じひと
かけがえのなかった瞬間に、気づかされたり。
(12月27日)ファミレスは小さな足湯 近況をどこまでさかのぼって話そうか
いつか見たい景色を、思い浮かべたり。

365日並べた短歌は、わたしたちが生きてきた「時間」そのものでした。

時の流れが止まることはありません。
けれど、忙しい日々の中で、1日1つだけでも短歌を読んでもらうことができたなら。
こぼれ落ちていった記憶を少しでも掬い上げてもらえるかもしれない。
まるで、見つからないことばの在り処を教えてくれる「辞典」のように。

そんなことを思って、この本をつくらせていただきました。

今日の日付でも、誕生日でも、たまたま開いた日でも、お好きなページからお楽しみください。
1年に始まりのカレンダー代わりに、あるいは、大切な人へのプレゼントにもぴったりの本です。

【こだわりの仕様】
・短歌は1日1ページ、1つずつ。初めて短歌の本を読む方にも気軽に読んでいただけるよう、できるだけ文字も大きくしています。
・四六版を少し細くしたサイズはT188mm × Y120mm。かわいくて、持ちやすく、読みやすいサイズです。
・カバーデザインにある鍵のフチは、キラキラのホログラム箔加工です。
・本文用紙は12色の色紙になっています。1ヶ月ごとに色が変わる、季節感ある読書体験をお楽しみください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まぁみ

21
装丁にうっとり。短歌にうっとり笑。どこを捲っても素敵な言葉に出会える作品集。これは一家に一冊だよね。2025/01/31

水色系

14
366日ひとつずつ短歌が割り当てられていて、辞典になっている。☆誕生日(2/5)→角部屋の家賃をクイズにしてくれる 相場がわからずに笑わせる ☆今日(7/28)→また来たいねがまた行きたいねに変わるころ右手にふたりの街がみえます2025/07/28

mini kapi

6
読み終わるのがもったいないくらい大切な一冊だった。前に詠んだことがある歌でも、控えめに教えてくれている記念日とリンクしているとまた違う意味をもって、きらきらして見える。月で色を分けてくれることにも目で楽しめる。タイトルも装丁もいい。全てが好きすぎる。2025/07/08

あゆぷ

5
三鷹の居心地のいい本屋(とカフェ)の『UNITE』で、サイン本を購入。ただの署名に価値を見出せないタイプなので通常サイン本は避けるのだけれど、これは短歌も一句添えられていて、迷わずレジに直行しました。古今の歌人の作品を集めたものをいくつか読んでみて、気に入った作品が圧倒的に岡野氏の作だったので、以前から気になっていた本。1年365日の短歌が収められています(閏日の頁もちゃんとある)。一気に読むのは勿体なく思えて、毎月1ヶ月分だけを何度も読むつもりです。2月は漱石の日である21日の歌が好きです。2025/02/23

桜絵

5
366日に沿った、岡野さんの短歌集。短歌を読んでいると、同じ時を生きているはずなのにキャッチする感覚が自分とは違うんだなと思う。でも、生きている空間や時間が重なっているから、わかるところも多くて目が開く。岡野さんは夜と対称になる光が好きなのだろうかと思った。あと、音楽や映画や本など、人が作ったものも愛しているかなと。季節に合った短歌集、その季節にまたページをめくってみたい。 ところどころ関西の文化だなと思ったらやっぱり大阪出身だったね。2025/02/18

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