内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
みどりの香り=植物の葉っぱの匂い」には、「フィトンチッド」「フェロモン」「アレロパシー(植物間情報伝達)」「アロマコロジー(リフレッシュ・快適性・免疫増進)」の4大特色があり、まだ未解明の部分もあるため、「香り研究」においては未だに重要な位置を占めている。本書は「みどりの香り」の研究で世界をリードする著者が、この分野の基礎から先端研究成果までを平易に解説。
目次
I みどりの香り
1.植物起源の香り
2.みどりの香りの正体!
3.みどりの香りの発見
4.青葉アルコールの幾何構造:シス・トランスをめぐる世界的大論争!
5.青葉アルコールの合成
6.青葉アルコール反応-驚くべき芳香環下!
II みどりの香りの発現と酵素
1.生合成ルートの発見まで
2.奇想天外で実に不思議な生合成ルート
3.生成に関与する酵素とその絶妙な演技!
III 森の香り-みどりの香りとテルペンの協奏曲!
1.生態系でのみどりの香りの役割
2.みどりの香りとテルペンによる防御・免疫システムの構築の大ドラマ!
3.「みどりの香とピレトリン」-温故知新の化学に想う
IV みどりの香りと生理
1.ヒトはみどりの香りをどのように官能し、そして感応するか
2.脳神経機能のイメージング
3.ストレス解消・疲労回復そして免疫への影響
V みどりの香りの前駆体、α―リノレン酸をめぐって
VI 食品の中のみどりの香り
1.新茶の香りと紅茶の香り
2.野菜・果実のみずみずしい香り
3.キュウリの香りはどのようにして生成するか
4.食品関連菌への驚くべき殺菌作用と耐性作用
VII みどりの香りの研究50年に想う