内容説明
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本書は、環境ジャーナリストとして全国の自治体を訪ね歩く著者が、5年間に及ぶごみ減量の取材活動におけるリアルタイムなごみ処理の現状を書き下ろしたものです。ごみ処理は、その大半が各市町村の裁量に委ねられており、各自治体の施策やアイデアなど様々な事例を紹介します。 本書は、日本のごみ処理、リサイクルの全体像を眺めることから、模範あるいは創意工夫を凝らした区市町村レベルの取り組み(成功・失敗例)を具体的に検証し、法整備の状況・社会背景なども紹介します。
目次
1.市民を巻き込んでのごみ減量政策(多摩地域「NO1」を目指す・東京都多摩市、「紙リサイクル庫」で古紙を回収する群馬県前橋市…)
2.ごみ分別による減量効果と課題(360万人都市・横浜市が進める「G30プラン」、新ごみ出しルールが軌道に乗った札幌市、…)
3.バイオマスリサイクルへの挑戦(鉱山の町からエコライフタウンへ:秋田県小坂町の挑戦、生ごみと廃食油のリサイクルに挑戦する香川県善通寺市、…)
4.廃棄物処理施設をめぐる現状と課題(合併で一部の地域だけ処理施設が異なるさいたま市、脱埋め立て都市を目指す富山市…)
5.ごみ減量のためのごみ袋有料化政策の効果と課題(二度の挑戦で有料化にこぎつけた熊本市、「ゼロエミッションシティ」を目指すが、有料化をためらう広島市…)
6.プラスチックごみの問題とリサイクル費用(「沼津方式」でつまずいた静岡県沼津市、千葉県柏市がめざす「見える」リサイクル、…)
7.ごみ減量に欠かせない事業系ごみ対策(ごみの6割を占める事業系ごみの減量を急ぐ大阪市、「ごみゼロのまち」を目指す東京都葛飾区…)
終章 自治体は何をめざせばよいのか