内容説明
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浪曲の代表的演目を再録し解説を付けた小中学生向けの本。小学校で習う以外の漢字にルビを振り,作品のポイント・成り立ち・背景を解説し,難しい言葉や歴史的な言葉を解説するなどの工夫をしたうえで,あえて現代語訳にせず実演を再現したのが類書との大きな違い。実演を再現した臨場感のある内容が本物の芸能へのいざないになる。
目次
清水次郎長伝「森の石松と三十石船道中」/天保水滸伝より笹川の花会/壺坂霊験記/佐渡情話/岸壁の母/紺屋高尾/慶安太平記より怪僧善達/真景累ケ淵より豊志賀/怪談牡丹燈籠よりお札はがし/東海道四谷怪談より伊右衛門内の場/さくいん
感想・レビュー
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やすかりし
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こういうアンソロジーいいですね。児童書には専門家が子供たちのためと心を砕いてわかりやすく書いてくれた良質の入門書があるのでおっさんもとても重宝します。「すし食いねえ」なんて断片しか知らなかったネタも、ああこういう話の一部だったのかと改めて勉強になりました。それにしても浪曲は明治以降の芸能なんですね。思ってたよりも新しい芸能だと知れたのも収穫。圓朝の牡丹灯籠も読んでみたくなりました。2020/11/19
私的読書メモ3328
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解説文の調子などからすると、年少者を想定して書かれたものかと思いますが、大人でも十分鑑賞に耐えます。というか、中学生ぐらいでも余程古風な趣味を持ち合わせた子でないと流石に難しいような。著名作品の見所部分を抽出してあり、一編一編が短く読み易いこともあり、日本伝統芸能の持つ豊かな文化に触れる導入として、よい一冊だと思います。2020/01/01
Shinjuro Ogino
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浪曲、怪談から10編を収録。講談編とは異なり、あまり親和感は覚えなかった。昔の日本人とは心情が違ってきたと思う。それから人殺しが多く、違和感を覚える。武器所有が一般的だったからだろうか。2019/12/02