新潮文庫<br> 紫姫の国(下)(新潮文庫)

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新潮文庫
紫姫の国(下)(新潮文庫)

  • 著者名:沢村凜【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2024/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101023366

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内容説明

三年のうちに女児を産まなければ、私は殺される――。ウミに課された過酷な運命を知り、ソナンは驚きながらも子を授かるための営みをもつ。その後、ソナンはウミとの約束を果たすため、素性を隠し、顔を灼き、国を横断して都に入った。しかし、ようやく辿り着いた場所で待っていたのは、思いもよらぬ指令だった。すべては紫姫をこの手で守るために。衝撃のラストが胸をうつ傑作ファンタジー!(解説・瀧井朝世)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

30
三年のうちに女児を産まなければ殺される。再会したウミに課されていた過酷な運命を知り、驚きながらも協力したソナン。彼女をこの手で守るために覚悟を決めていく下巻。彼女と再び会うために、二度目の別れ際に彼女から事細かに出された指示を忠実に守り、素性を隠し顔を灼き、国を横断して都に入ったソナン。ようやくたどり着いた先で待っていた再会からの束の間のやり取りや、そこからの思いもよらぬ指令の結末は何とも切なかったですけど、かけがえのない大切な人のために生きて、最後までやりきったソナンの覚悟が鮮烈な印象を残す物語でした。2025/01/30

Mumiu

15
ウミとの約束、新たな登場人物、紫姫の国。「空人」にも出てきた「神は気まぐれ」という言葉。淡々と物語が進んでいたかのようだった。ドミノをひとつひとつ並べていくように。ところが突然残りのドミノが魔法でもかかったかのように一斉に定位置に並んで、瞬間全て崩れ去った。ちょっとの驚愕を添えて。そんな印象。2025/01/31

さとちゃん

7
時折、なぜここでこのお話が展開するのか違和感があるところもあったけれど、最後にぐっと物語が収束していく様は見事。物語としては収まりがついた結末だが、主人公の心の内を想像するとやるせなくなってしまう。沢村凜氏の作品は本作と「黄金の王 白銀の王」しか読んでいないけれど、どちらも面白く、重たく、後々まで考えさせられる。自分はきちんと生きているのか、と問いかけられているようだ。2025/05/02

ICHI (atomic)

6
おっと表紙が繋がってた。電子だと縦配列で気づかない😅 『約束の日』を軸に描かれてるけど、その間やその先の出来事があまりにも…二人の繋がりが、『授かりの御子』だけ?気薄で一方通行な感じが盛り上げにかけるというか… 神は一体『何を』したかったのでしょう2025/03/27

ハッピーハートの樹

6
最後にネタばらしするんじゃなくて、もっと早くから紫姫と殺人者の関係性をほのめかして、それぞれの日々の苦労や葛藤、相手への思いとか描写したほうが面白くなったと思います。少年と瓢箪とか、鳥になった人の話とかは無くても良かったかも。上巻の最後の光も活きてない。この子がもっと成長していて凶行を止めるとか、そうじゃなくても2人の心を救ったとかがないと。これじゃただ虚しいだけです。色々描きすぎて大事な事がボヤけてしまった印象も。/ウミは死にたくなかったのでしょうか。生きてて、生まれてきて良かったと思えたのでしょうか。2025/02/24

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