内容説明
三年のうちに女児を産まなければ、私は殺される――。ウミに課された過酷な運命を知り、ソナンは驚きながらも子を授かるための営みをもつ。その後、ソナンはウミとの約束を果たすため、素性を隠し、顔を灼き、国を横断して都に入った。しかし、ようやく辿り着いた場所で待っていたのは、思いもよらぬ指令だった。すべては紫姫をこの手で守るために。衝撃のラストが胸をうつ傑作ファンタジー!(解説・瀧井朝世)
感想・レビュー
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よっち
29
三年のうちに女児を産まなければ殺される。再会したウミに課されていた過酷な運命を知り、驚きながらも協力したソナン。彼女をこの手で守るために覚悟を決めていく下巻。彼女と再び会うために、二度目の別れ際に彼女から事細かに出された指示を忠実に守り、素性を隠し顔を灼き、国を横断して都に入ったソナン。ようやくたどり着いた先で待っていた再会からの束の間のやり取りや、そこからの思いもよらぬ指令の結末は何とも切なかったですけど、かけがえのない大切な人のために生きて、最後までやりきったソナンの覚悟が鮮烈な印象を残す物語でした。2025/01/30
Mumiu
14
ウミとの約束、新たな登場人物、紫姫の国。「空人」にも出てきた「神は気まぐれ」という言葉。淡々と物語が進んでいたかのようだった。ドミノをひとつひとつ並べていくように。ところが突然残りのドミノが魔法でもかかったかのように一斉に定位置に並んで、瞬間全て崩れ去った。ちょっとの驚愕を添えて。そんな印象。2025/01/31
もりはな
5
最後に紫姫の真実を知って、もう一度読み直したくなった。2025/01/24
ekoeko
3
ソナンはウミとの約束を守る為に薬品で顔を焼く・・・印象深い上巻と下巻の表紙が一枚絵だった。2025/02/08
watcho
1
78点2025/02/09