高齢者が急性期病院に殺されないために知っておくべきこと

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高齢者が急性期病院に殺されないために知っておくべきこと

  • 著者名:武久洋三【著】
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  • 幻冬舎メディアコンサルティング(2024/12発売)
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  • ISBN:9784344948518

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内容説明

入院生活が高齢者の寿命を縮める?

100施設超の医療・介護グループを率いる著者が語る
日本の医療制度の問題点とは?

日本の医療体制は、大別すると急性期、回復期、慢性期に分けられており、それぞれが異なる役割を担いながら患者の治療からリハビリ、長期的なケアを行っています。患者の状態に応じた分業制度によって多くの人の命と健康が守られている一方で、著者はこの仕組みが、実は患者、特に高齢者の体力や身体機能の低下を招く要因になっていると警鐘を鳴らしています。

長年にわたり回復期・慢性期医療を専門とした医療・介護グループを運営してきた著者は、これまで急性期病院から自身の病院に転院してくる高齢患者の多くが要介護状態となっていることに疑問を感じてきました。従来の日本の医療制度では、急性期での治療を終えてから、リハビリを行う回復期に移るという仕組みが一般的でしたが、著者はこの仕組みのために、急性期病院に入院している間は高齢者が身体機能の維持を意識したケアを受けられず、その結果、体力や免疫力が落ちて寝たきりになったり新たな病気にかかったりするケースが多いのではないかと考えています。
この問題に対応するため、2024年の診療報酬改定では急性期段階からのリハビリテーションが評価される仕組みが導入されましたが、著者はこの改革をさらに加速させ、急性期病院においても入院早期から十分なケアを実施すべきだと主張しています。

本書では、著者が半世紀にわたり臨床の現場に立ち続けた知見や経験を通じて、日本の医療が抱える構造的な問題について幅広い視点で論じています。医療・介護の現場に携わる人はもちろん、高齢の家族がいる人、誰もが直面するかもしれない入院生活について考えたい人にもおすすめの一冊です。

目次

はじめに
日本の病院病床の現状
行儀の悪い病院
入院患者は高齢者ばかり
入院環境の異常
病院での食事を考える
口腔清潔の重要性
夜間排尿
病院には介護職員がいない
身体抑制
リハビリテーションの異常
急性期病院からの紹介患者は要介護者がほとんど
急性期から紹介されてくる患者の血液検査のデータ
地域包括医療病棟とは
地域包括医療病棟への移行実態について
ADL(日常生活動作)の低下
下り搬送とは
急性期充実体制加算の詳細基準
総合入院体制加算の詳細基準
重症度、医療・看護必要度とは
地域包括ケア病棟とは
回復期リハビリテーション病棟はどうなる
慢性期医療はどうなる
精神病床をどうする
日本の病床分類の予想
小規模な病院は要らない
「公的公立病院」も例外ではない
誤嚥性肺炎
老衰と看取り
平均寿命と健康寿命
これからの介護業務をどうする
すばらしい急性期医療の進歩
薬について考えよう
厚生労働省への要望
日本人に生まれてよかった

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