内容説明
一人でいることを楽しめない、嫌われたくないから他人の意見に迎合する……、それは、他人の評価に頼ってしか生きられないから。他人の評価を気にしているから、いつも不安な気持ちにさいなまれ、その不安を解消するために愛着行動を起こすのである。本書は、心のバランスを崩す要因となっている“分離不安”について取り上げ、苦悩に満ちた人生を実り多きものに変換していくためのヒントを説き明かす。親の束縛や過度の干渉を受けて育った人は、期待に応えなければ愛情の絆から分離されてしまうと思い込んでいると著者はいう。「些細なことで怒るのは愛情に飢えている証拠」「心の支えがないから人からの評価を求める」「虚勢を張るのは劣等感の裏返し」など、他人の言動に過敏に反応してしまう心理を鋭く分析し、いかにして真の自立と自由な生き方を実践するかを説く。
目次
第1章 なぜ一人でいると不安になるのか(人に愛着する心の底には母への愛着がある;昇進してうつ病になるのは愛着行動ができないから ほか)
第2章 相手を所有したいという気持ちには依存心が潜んでいる(理解され、許され、賛成されたがっている人;うつ病者は自分が人に求められることを求めている ほか)
第3章 しがみつくから相手に縛られる(祝福されて生まれてくる者と拒絶されて生まれてくる者の違い;他人にしがみついている人は怒りを表現できない ほか)
第4章 人に嫌われたくないのは自分に自身がないからである(自分に自身がない人には、親に見捨てられる恐怖体験がある;子供は親に秘密を持つことで内面性を獲得する ほか)
第5章 なぜ自分の本当の心を偽るのか(自分の気持ちを抑圧する心理の底にあるもの;なぜ、いつも自分の気持ちを抑えてしまうのか ほか)
感想・レビュー
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Kentaro
テツ
ayako
ねっそ
とこ