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内容説明
眠れぬ夜の寝床に霊が現れ、ぼくの手を取って飛び上がり、地獄から煉獄、天国まで、「あの世」への旅にいざなう……。『自転車泥棒』『ひまわり』など20世紀イタリアを代表する映画の脚本家が、ユーモラスで味わい深い物語を連作掌編とでもいうべき手法で紡いでいく小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
58
どうやっても眠れないある夜、ぼくの部屋では幽霊たちがあらわれ動きまわっていた。そのまま寝たふりを続けたが、眠れない。時計が6時を打ち幽霊たちは消えていったが、部屋の隅に一人離れていた幽霊が案内役となり、語り手は死後の世界をめぐる一夜の旅に出る。幽霊に案内されてあの世をめぐるという旅といえば『神曲』を思い出すが、この作品のテーマは社会批判ではなく生きることについて。なので、『神曲』より明るい雰囲気で読みやすい。2025/03/12
D
43
不思議な小説だ。個人的にはダンテの神曲、宮沢賢治の銀河鉄道の夜、 パウロ・コエーリョのアルケミストのような不思議な感覚。子供の先生な気持ちがうまく描写されていてそこがとても印象的だった。2025/11/02
よしじ乃輔
13
幽霊に誘われ地獄から天国のあの世を巡る一晩の時間を得た主人公。幽霊との問答のような会話に著者の世界観が語られていて、それが割に明る重くなく捉えどころのない作風に。貧困、家族、人生など生きていると突き当たるテーマに、古今東西皆同じなのだとも思うのでした。『神曲』も一度読んでみようかとも。2025/03/11
🍭
7
973(97イタリア文学>3小説)買った。光文社2024年12月20日発行。ダンテ『神曲』オマージュの掌編集。個人的には五章の女性観に共感できる程度で、そのほかはあまり面白いとは思えなかった。『ひまわり』の映画本編はみたことがないのだけれど、音楽がすごく好き。あんまりおすすめではない。こちらを読むなら神曲やデカメロンを読んだほうがいいかな。2025/07/26
dani
2
タイトルと『自転車泥棒』『ひまわり』の脚本家の小説デビュー作、に惹かれて手に取った。が、自分にはとらえどころがなさ過ぎて、なかなか難しい文学だった。2025/10/14
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