公教育における運営と統制の実証分析 - 「可視化」「分権化」「準市場化」の意義と課題

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公教育における運営と統制の実証分析 - 「可視化」「分権化」「準市場化」の意義と課題

  • 著者名:田中宏樹
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  • 勁草書房(2024/12発売)
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  • ISBN:9784326505050

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内容説明

本書では、文部科学省を中心として進められている「資質・能力」という教育成果に重きを置く学校運営、多職種協働を通じた多様なアクターによる学校統治、選択と競争の自由度を高める教育供給という政策・制度変容を取り上げ、教育の質の向上や学習機会の保障の視点を踏まえつつ、可能な限り政策・制度変容の効果を検証する。

目次

まえがき

序 章 公教育の経済学的特性と政策選択――理論・実証分析のサーベイを交えて
 1.はじめに
 2.教育の経済学的特性と政府の役割
 3.公教育をめぐる政策・制度選択――「可視化」「分権化」「準市場化」の潮流
 4.おわりに

第1章 学校運営改善と教育達成――国公立小中学校パネルデータを用いた実証分析
 1.はじめに
 2.教科横断的な「資質・能力」の効果的な育成と学校運営
 3.実証分析
 4.おわりに
 APPENDIX

第2章 私立高校学納金の規定要因――都道府県による就学支援事業の影響に関する実証分析
 1.はじめに
 2.高等学校等就学支援金の仕組みと実態
 3.実証分析
 4.おわりに

第3章 世代別政治力が自治体による教育の公的助成に与える影響――年齢別投票率を用いた準要保護率決定要因の実証分析
 1.はじめに
 2.地方単独事業としての教育に対する公的助成――就学援助制度の概要
 3.実証分析
 4.おわりに

第4章 公教育をめぐる政府間の共有責任と戦略的相互依存――階層並列的なPolitical Agency Modelによる分権的教育供給の実証分析
 1.はじめに
 2.教育分権化の動向――都道府県への裁量拡大の実態
 3.理論モデル
 4.実証分析
 5.おわりに
 APPENDIX

第5章 政令指定都市への学級編制基準決定権の権限移譲の効果――都市別パネルデータを用いた実証分析
 1.はじめに
 2.都道府県から政令指定都市への教育権限の移譲の概要
 3.実証分析
 4.おわりに

第6章 学校運営改善が地域連携教育の推進に与える影響――国公立小中学校カテゴリカルデータを用いた実証分析
 1.はじめに
 2.学校と地域との連携・協働活動――地域連携教育
 3.実証分析
 4.おわりに
 APPENDIX

第7章 公立小学校選択制が中学進学における進路多様化に及ぼす影響――東京都公立学校統計調査報告書を用いた実証分析
 1.はじめに
 2.公立学校選択制をめぐる全国的動向
 3.東京都における公立学校選択制の概要
 4.実証分析
 5.おわりに

終 章 公教育運営の着地点――まとめと今後の課題
 1.はじめに
 2.本書の要約
 3.政策的含意――公教育運営および公教育統制への示唆
 4.今後の分析課題

参考文献
参考資料
初出一覧
索  引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

1
エビデンスに基づく教育 学校統治の多元化 教育の選択と競争 教育の経済学的特性 投入から成果へ 教育達成の可視化 学校運営協議会 学校選択制 運営改善の効果 学調検証・改善 教科横断カリキュラム 世代別政治力と助成 民主的統制「発言モデル」 権限移譲と学級規模 学校運営改善と地域連携 組織的統制と協働 準市場的統制 「学校知」のギャップ 個業から組織へ 内在的・外在的統制 成果と状況の可視化 学習機会の保障 教育の質向上 公共経済学の分析枠組み2025/04/25

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