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内容説明
長らく感じていた「現代社会のディストピア化」と「自身の存在の希薄さ」を手がかりに、朝井リョウ、村田沙耶香、平野啓一郎、古川日出男、羽田圭介、又吉直樹、加藤シゲアキ、米津玄師の作品を「擬人化」「脱人間」をキーワードにして読み解く。1990年代生まれの著者による初の単著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minoru
2
作者(および時代)が抱える「人擬き」という問題を、日本の現代作家を丁寧にひともといていくことで考えていく評論。平野啓一郎や古川日出男らの中堅から、村田沙耶香や朝井リョウなどの読者も多い作家、または加藤シゲアキや米津玄師などの幅広い活動をする作家も扱っており、読みごたえがあった。情報学的な問題を昨今ではあらゆる観点から検討されていたが、この本は文芸批評的な意識から取り組んでいると思う。作家という存在、または本源的な人や言葉についても考えさせられる。2025/01/03
かい
1
文学批評であり作家論の本。朝井リョウさんや村田沙耶香さんなど、著書を読んだことある作家については一定理解。そもそも作品の読み方が難しいものもあって、読書の助けにというよりは、さらに考えを深めていくための1冊なんだろうな。2025/02/22
ナオミ
0
今までに読んできた物語は全て蓄積し、思考と行動を構成する要素として自分に内包されていると思わずにはいられない。文系的な知は不要説に半笑いで同意だが、フィクションは救い。取り上げられた作品を次々読みたくなった。2025/04/22
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