内容説明
中学時代、クラスのお客様扱いでぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、そんな日常にちょっとした変化が。先輩が巻き込まれたゴミ散乱事件、ロッカーの中身移動事件、生徒失踪事件を同級生や先輩の手を借りながら解決していく。高等支援学校を舞台に、初めてできた友人たちとの対等な付き合いに戸惑う架月の青春と、彼が出合った謎を描く連作集。「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
206
特別支援高等学校を舞台に描く「ちょっと特別」な青春小説である。知的障害者のグループホーム支援員を生業とする俺は自身も2級の障害者手帳持ちであるので興味深く読んだ。見た目では健常者と何ら変わりない男子の、校外学習でのエピソードが特に印象深い。バス利用や施設の入館時、自分では手帳を提示出来ず同級生を先に行かせる場面。彼にとっては手帳の提示は屈辱なのだ。気持ちは良く判る。手帳を提示すれば半額で利用出来るが、同伴者も1名半額となるから彼は同伴の健常者の立場でいたかったのだ。作中の記述が不足していたので補足として。2026/03/27
のりすけ
88
高等特別支援学校に通う、特性のある子たちの物語。日常の謎あり。謎を解くのは主人公の架月だけど、他のキャラもいい味出してる。この子たちが共に生きていけるような世界になって行くといいなと思う。同情じゃなく補い合って生きていく世界。ダンガンロンパがほんのり出てきてて、わかりやすい例えだ!なんて思ってしまった。みんなが幸せに生きていけますように…。2026/01/09
サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥
82
(2025-50)【図書館本-37】初読みの作家さん。仙台にある特別支援高等学校を舞台したライトミステリというちょっと変わった設定が気になり手に取った。発達障がいや軽度の知的障がいを持つ子供達。少し計算が遅かったり、人とのコミュニケーションが苦手だったり、普通の人ならばなんでもないことが、大きなプレッシャーだったりする。作者は支援学校にお勤めなので、実際もこんな感じなのかもしれない。ミステリーというよりは彼等の青春物語であり、成長物語だ。タイトルの通りに、彼等の青春はちょっとだけ特別。★★★★2025/04/04
さつき
65
高等支援学校に通う15歳の架月が主人公。個性豊かな同級生や先輩の間で、様々な事を謎と捉え解決していく姿には目を見張らされました。支援を必要とする子ども達はどのように物事を捉え考えているのか。とてもイメージしやすく気づきのたくさんある作品です。中学校で周囲の同級生の言動にイライラしがちな娘にも読んでほしいと思いました。2025/07/08
のぶ1958
60
特別支援学校に通う高校生たちが主人公の青春謎解きもの。表紙の写真がとても素敵。著者が支援学校の先生ということで要支援の子供たちの日常と先生方の丁寧な接し方が印象深く、仕事上でも色々な気づきをもらうことができた。 ミステリーとしては話の展開にはもどかしいところもあったが、エピローグでの主人公たちの就職先での活躍を応援したくなります。2025/07/19
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- 学校時報 1960年11月号




