ハヤカワ・ミステリ文庫<br> テンプルヒルの作家探偵

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ハヤカワ・ミステリ文庫
テンプルヒルの作家探偵

  • ISBN:9784151863011

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内容説明

ムンバイ、テンプル・ヒル。作家ラディは親友の父親が死体となって書斎で発見されたことを知る。ラディは調査に乗り出すが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

48
テンプルヒルは、ムンバイの上流階級の人々が住んでいる街だ。その社会は極めて狭く誰もが干渉しあっており、明るく華やかな表側からは見えない影の部分がある。表側が明るければ明るいほど、その裏側は陰惨だ。うまくいっていればいいが、いざ事業がうまくいかなくなると、ことは難しくなる。うまくいっていないことが他の住人に悟られさりげなく除け者にされるか、悟られないためにごまかし続けようとせるか。被害者の真の姿は、本当にひどいものだった。だが、彼は、テンプルヒルの象徴のような人物だったのかもしれない。2025/05/12

20
インドが舞台。知らないことばかりで、暮らしぶりとか食べ物とか、お話しより楽しみました。2025/05/04

maja

20
インド、ムンバイの上流階級が住む街テンプルヒルに長年のアメリカ暮らしから帰郷したばかりのラディカ。狭い共同体でこれからいろいろと穿鑿されると身構えた気分になっていたところ、親友の父親の死に出くわす。警察は自殺と結論づけたが腑に落ちない彼女は独自に調査に乗り出していく。インドものでグジャラートのコミニュティ、ジャイナ教と興味があったのだがそれもさらっと流れて物足りないまま読み終えた。 2025/03/06

スイ

15
インドの高級住宅地を舞台に、アメリカから戻った作家が親友の父の死の謎を追う。 暮らしの描き方が丁寧で、階級社会への批判も備えていて興味深かった。 肝心のミステリの方は、論拠・証拠が甘すぎませんか…と乗り切れずにいたのだけど、真相は胸がキュッとなった…この動機はねえ…良かった…だめだけど!殺しちゃだめだけど!でも好みの動機です…。 ところで、女性が謎解きの主役のミステリ、傷心で故郷に帰って事件に遭遇パターンが多い気がする。 その中で大なり小なりロマンスが芽生えるのも。 もっと色々な状況のものが読みたいなぁ。2025/01/20

ちえり

12
インドミステリー。読み慣れないせいか初めのうちはすごく疲れた。まず名前。男なのか女なのか分かりづらいし。雇用主と使用人との身分?制度みたいなものとか、まだあるのかぁって感じ。アガサクリスティの時代ならわかるけど、これって現代なのにな。インド独特の料理とか頻繁に出てきて、注釈はつけてくれているけど、なかなかイメージしづらい。ものすごく砂糖と油使ってるなぁ、そして食べてばっかり。インドの生活とか風習がわかって面白いけど、ミステリーとしてはちよっとなぁ、物足りないっていうか。シリーズなのかな?2025/03/04

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