内容説明
ここは人生の最後にもう一度会いたい人と待ち合わせをするレストラン。たった一人にだけ会えるこの場所では、皆あたたかな思い出を胸に、期待を込めて相手を待つ。すぐに会うことができる人もいれば、ずっと待ち続ける人もいて──。読み終わったあと、世界が少し愛おしくなる、人生のきらめきを鮮やかに描いた、運命の人との7つの再会を描く連作短編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
49
これは良かったですね! 人生の最後に互いに会いたいと願った人同士が出会える広場に佇むレストランを舞台に、繰り広げられる連鎖短編で、それぞれ事情を抱えた人たちが会いたかった友達や夫婦や家族と再会出来た時の感動はひとしお。若干の物足りなさはあったけれど、設定がそれを感じさせないくらい良かったし、語り部のレストランのウエイターのワタルの優しい人柄が伝わってくる文章も良かったです。2025/09/14
荒川叶
44
人生を終えた後、私は誰に会いたいと思うのかな。 ずっと待っていられる位大切な人に生きているうちに出会えるのかな。生きることを真っ当することはをできる人はどれぐらいいるのだろうか。 程よく人生を考える1冊2024/11/29
なごめ
43
死んだらあの世で先に逝った人が待っててくれる、と言うが、こんな素敵なレストランで待ち合わせできたら幸せですね。去年亡くなった母は、10歳で死に別れた実母に会えたかな?先に亡くなった2人の弟たちにも会えたかな?と思い、涙しました。作中の人々も、親子、姉弟、親友、恋人とそれぞれの思いを胸に再会を果たす物語が温かく繋がり、広がっていきます。いつしか自分も噴水の縁に座って見ているようなふんわりとしたここちでした。2025/08/28
ベローチェのひととき
31
妻から廻ってきた本。7編からなる連作短編集。表紙にメラがかかっておりキラキラしていてとても綺麗だ。舞台は現世と天国の中間に位置するレストラン。主人公はそのレストランのホール係として働くワタル。人々はたった一人だけ会えるこの場所で期待を込めて相手を待つ。登場してくる人々が全て善人なので心温まる。でも親ガチャに恵まれず、虐待で亡くなった子は可哀想だった。2026/08/12
のんちゃん
23
舞台は現世と天国の間の様な場所にあるレストラン。亡くなった人は、ここで、会いたい人が現世でその生涯を全うした後、やってくるのを待っている。それはもし、待つ人が早逝の場合、同じ年頃の人を待つとなると、長い待ち時間になるという事を意味する。大人の童話の様だと感じた。平易な文章、優しい登場人物達、予想を裏切らない展開など等。これは童話の世界だ。戦死者の若者が当時の恋人を待つ話が良かった。どれだけの待ち時間があったのだろうか。そして当時の若者は潔い。続編も刊行済み。辛く苦しい読書の後にでも、また、読みたい作品だ。2026/08/08
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