内容説明
禁じられた料理に秘密あり
立て籠もった男の女房はなぜ死んだのか――
江戸の禁忌、食にまつわる謎……
夫婦と料理の力で真相を暴く、絶品捕物帖シリーズ第二弾!
「女房を殺めた奴を捜せ」深川門前町の油屋に男が立て籠もり、凄まじい形相で叫んでいた。
やがて男は食べ物を要求、 飯屋〈川野〉の女将お純が届けることに。優しい料理で徐々に男と打ち解け、女房の骸の異変や過去に禁じられた食材について手懸りを得る。
だが、お純の夫で岡っ引きの弥助が探索を進めるや、禁忌の種を掴んで殺された瓦版屋の死と繋がり……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
35
心のこもった粋な料理が心も体も慰める。元気の源と事件解決の味を生み出すのはお純しかいない!現代でも大人気、時代が違えどみんな大好きたまご料理。思い出の味は荒んだ気持ちを鎮めてくれる、忘れかけていた優しさや笑顔、更には未来まで届けてくれる。仲よし夫婦、飯屋の女将お純と夫の岡っ引き弥助が今回立ち向う謎は、立てこもり事件を起こした男が主張する自殺に見せかけて妻を殺した犯人の正体。シリーズ2作目もお純の料理の知識と腕前が大いに役立つ。大活躍の夫婦だけど、なにより2人の仲の良さが読んでいて微笑ましい。ごちそうさま。2025/07/12
みにみに
10
1作目が割と楽しめたので。人質を取って立て籠もった男の要望は、自殺の偽装により殺されたと思われる女房の死に関わったと思われる男を捜し出し、きちんと真相を調べること。今回も岡っ引きの弥助が駆け回り、その妻お純が何となく推理する。前回も思ったけどやっぱり捜査が地道だなぁ。現代のようにハッキリした証拠を出せないのが割ともどかしい。そしてお純の作る料理が美味しそうだなぁ。それにしても江戸時代あたりの本を読むと、私は城下町の雰囲気や江戸っ子言葉が結構好きなのかもしれないと思う。それを求めて読んでる節があるな。2025/05/27
ぷにこ
3
シリーズ2冊目。大きい事件と小さな事件どちらもお純の推理がヒントになって解決。 2人のベタベタはちょっといただけないけど、つらかった思い出もあっての幸せな今があるから、推理も進むのかも。2024/11/07
keycoba
2
☆☆☆★2024/12/10