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内容説明
世界の16の国と地域で翻訳刊行されるなど、いまや古典となった『荒木飛呂彦の漫画術』(集英社新書)から10年。だが、ある時、『漫画術』を読んで漫画家になった人もいるとしたら、「もうちょっと深い話も伝えておかなければならないのではないか」と、荒木は考えた。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズをはじめとした荒木作品に登場する名悪役たちの魅力とリアリティはどのように生まれるのか? 漫画の王道を歩み続けるために必要なことは? いまだ語られなかった、漫画家・荒木飛呂彦の「企業秘密」を掘り下げた、新・漫画術。
目次
はじめに
第一章 漫画の「基本四大構造」を復習&さらに深堀りする
第二章 超重要! 悪役の作り方の基本
コラム『ジョジョ』歴代敵キャラについて
「悪役の作り方」実践編 その1 岸辺露伴の担当編集者・泉京香の作り方
「悪役の作り方」実践編 その2 一から悪役を作ってみる
第三章 漫画の王道を歩み続けるために
番外編『The JOJOLands』第一話とコマ割りについて
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムッネニーク
110
58冊目『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(荒木飛呂彦 著、2024年11月、集英社) 大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の著者が自身の創作術の秘密を語るハウツー本。『荒木飛呂彦の漫画術』(2015)の続編であり、本書では「悪役」の作り方を軸に、漫画の「基本四大構造」、そして長く漫画家を続けるための心構えを説く。 この本には漫画を追求し続けた人間の『スゴ味』があるッ! 〈悪役を作るということは、作者の「悪とは何か」という一種の「哲学」が反映される、けっこう深い作業なのです〉2025/07/23
コットン
90
基本四大構造としてキャラクター、ストーリー、世界観、テーマと言われいろいろと具体例をあげての説明がいい。 印象的だったのは、ジョジョの読者から「ブッチ神父が素数を数えて心を落ち着かせたシーンを読んで数学者になりました」という手紙をもらったりすると自分がやっていることが、世の中をよくすることにつながっているんだなという箇所。2025/05/01
Kanonlicht
84
前作では漫画を描くときの基本構造について解説、今回はそこをさらに深く掘り下げ、キャラクター、特に悪役の作り方についての方法論となっている。主人公は、読者を投影する意図からか割とまともな人格であることも多く、必然的にそれ以外で興味を引かなければ面白い物語にはならない。とすれば、悪役の存在はかなり重要だと再認識。歴代ジョジョのラスボスが、どんな理由であのキャラクターになったのかが知れて面白かった。「ジョジョランド」読もう。2024/11/19
みこ
59
荒木氏による漫画政策の解説第二弾。悪役を前面に出しているが、泉京香のように主人公を窮地に追いやる、つまり話を前に進めるために必要な存在を悪役と定義することで、漫画そのものの作り方を解説しているわけだ。一部ディオは吐き気を催す邪悪であると同時にジョナサンを成長させてくれる役割も背負っていたし納得しかない。しかし、漫画に対するポリシーや社会的責任が露伴の劇中の発言みたいだ。本当に本人を投影したキャラなんだな。2025/01/03
ミキ
59
2024-124:荒木先生は本当にロジカルに漫画を描いているんだなと思った。ジョジョの悪役は魅力的なので解説が読めて満足。2024/11/16
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