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内容説明
「老化につれて狭くなった私の世界の外で、新しく魅力的な知的世界が着実に築かれつつあるらしい」――ではこれを生きるための読書、「最後の勉強」の対象にしてみたらどうだろう。伊藤亜紗、斎藤幸平、森田真生、小川さやか、千葉雅也、藤原辰史……若い世代の知性にふれ、学んでゆく喜びをいきいきと綴った読書エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
80代の津野さんによる読書エッセイです。表紙が何とも言えない骸骨が並んでいて興味を引きました。そんなに多くの本を紹介しているのではなく1冊の本を題材に取りながらその背景や人物を細かに描かれています。斎藤幸平さんの本を読んでいるのにはただ脱帽です。また最後には階段から後ろに倒れてしまっていた様子が書かれています。それにしてもお元気ですとしか言いようがありません。2025/12/09
シリウスへ行きたい
70
いい本、感動やお気に入りの本は、図書館本にせよ自弁購入本にせよ、やはりいつもそばに置いておくか、定期的に読み返したいものだ。内容が自分の実についたとしても、また学びがあるかもしれない。2025/02/28
tamami
60
雪景色の中、静かな日曜日。読みさしになっていた本の一冊を手に取る。著者の本は以前にも読んだことがあったが、改めて八十歳も半ばを過ぎた著者のパワーに圧倒される。どこからこの元気が出てくるのだろう。一冊まるごと様々な世代の書物が紹介され、その中で戦後に学生時代を過ごされた著者の活躍の様子も活写される。文中の、隠れアナキスト鶴見俊介の項にある、地球規模での気候変動や環境破壊を押しとどめる力は資本主義システムにはなく、農業や林業に必要な自然を共有財として管理するコモンの再生が必要になるという言説に少し惹かれる。2026/02/08
とよぽん
51
読友さんの感想に興味をもって。実は津野海太郎さん初読み。プロフィールにいくつも肩書や経歴が列挙されている中に、晶文社取締役とあり、驚いた。そして、語りかけるように綴られた文章を読み進めるにつれて、内容の面白さに引き込まれた。特に「生きるための読書」で6人の新進気鋭の著作を取り上げられたこと、さらに「静かなアナキズム」でブレイディみかこさんの著作にも言及されていて、津野さんの柔軟な感性に敬服した。とにかく、幅広い読書と新しい論客を受け止める寛容さが素晴らしいと思う。良書に出会った。2026/01/02
白玉あずき
36
86歳にしてこの知的好奇心と読書力。勇気と希望を分けていただき有難うございます。特にアナキズムvs.ボルシェビキの回想と考察が面白い。現在のアナキズムの復権を語るに、斎藤幸平氏と森田真生氏の対談を引用するとか予想外だったわ。鶴見俊輔さん始め、マルセル・モース、クロポトキン、グレーバーからブレイディみかこさんまで。紙面がキラキラしています。2025/04/22
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