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内容説明
「老化につれて狭くなった私の世界の外で、新しく魅力的な知的世界が着実に築かれつつあるらしい」――ではこれを生きるための読書、「最後の勉強」の対象にしてみたらどうだろう。伊藤亜紗、斎藤幸平、森田真生、小川さやか、千葉雅也、藤原辰史……若い世代の知性にふれ、学んでゆく喜びをいきいきと綴った読書エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
80代の津野さんによる読書エッセイです。表紙が何とも言えない骸骨が並んでいて興味を引きました。そんなに多くの本を紹介しているのではなく1冊の本を題材に取りながらその背景や人物を細かに描かれています。斎藤幸平さんの本を読んでいるのにはただ脱帽です。また最後には階段から後ろに倒れてしまっていた様子が書かれています。それにしてもお元気ですとしか言いようがありません。2025/12/09
とよぽん
45
読友さんの感想に興味をもって。実は津野海太郎さん初読み。プロフィールにいくつも肩書や経歴が列挙されている中に、晶文社取締役とあり、驚いた。そして、語りかけるように綴られた文章を読み進めるにつれて、内容の面白さに引き込まれた。特に「生きるための読書」で6人の新進気鋭の著作を取り上げられたこと、さらに「静かなアナキズム」でブレイディみかこさんの著作にも言及されていて、津野さんの柔軟な感性に敬服した。とにかく、幅広い読書と新しい論客を受け止める寛容さが素晴らしいと思う。良書に出会った。2026/01/02
白玉あずき
35
86歳にしてこの知的好奇心と読書力。勇気と希望を分けていただき有難うございます。特にアナキズムvs.ボルシェビキの回想と考察が面白い。現在のアナキズムの復権を語るに、斎藤幸平氏と森田真生氏の対談を引用するとか予想外だったわ。鶴見俊輔さん始め、マルセル・モース、クロポトキン、グレーバーからブレイディみかこさんまで。紙面がキラキラしています。2025/04/22
阿部義彦
28
最近元筑摩書房専務取締役の松田哲夫さんの新刊を読みましたが、こちらは元晶文社の取締役の津野海太郎さんの本です。昔彼が作った季刊誌『本とコンピュータ』には世話になりました。この二人に加えて都築響一さんが私に影響を与えた編集者になります。都築さんはネットに仕事の場を移しました。前のお二人は各々76歳と86歳。お二人共に病気、怪我で満身創痍で本が出るのが遅れました。そんな津野さんが「もうじき死ぬ人」として綴った読書エッセイ。若い世代の人文書を読み思う事を綴ります。私が既読だったのは、小川さやか、森田真生の二人。2025/01/01
えりまき
19
2025(34)初めましての浦和在住の津野さん。シリーズ4弾目。「『八十歳!』とカトリック詩人の大物、ポール・クローデルは日記に記した。『目もだめ、耳もだめ、歯もダメ、足もだめ、呼吸もおぼつかない!しかし、とどのつまり、それらのもの無しでも満足に生きていけるというのは驚くべきことである!」「心身の老化につれて、じぶんの生きる世界がすさまじい速度でちぢんでいく。」。伊藤亜紗さんや小川さやかさんなど、敬遠していた若い人の本に挑戦された津野さん。柔軟な考え方やチャレンジ精神に元気いただきました。 2025/02/04




