内容説明
フォロワー獲得に死力を尽くすミクルは思う。「何故この世界は自分にフォロワーが増えないように作られているのだろう」。自撮りを繰り返すとイソギンチャクになる顔面。オート化された無人回転寿司。まさかのフォロワー爆増――狂った現象が次々とミクルを襲う、地獄展開に抱腹絶倒、気分は爽快。約十年ぶり、待望の長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
319
本谷有希子は、これまでにも比較的読んでいて、これが10作目。斬新な感覚と言おうか、世代ギャップのせいか、今回ばかりはその良さがよくわからない。途切れ途切れに「新潮」に発表されていたのが初出のようだ。そのせいもあってか、1話ごとに一応それぞれの幕切れを見せており、それらが集積して長篇を構成している。主人公は、やや得体のしれないミクルなる女性。本人の弁では、自意識と承認欲求のみで生きているような存在である。彼女に生きる目的としてあるのは、フォロワーの数を増やすことだけである。そうでありながらも、そのことには⇒2026/02/01
さてさて
180
『もう二度とSNSができない身体にしてほしい』。そんな風に願い『自意識と、承認欲求 ー 私はやはり、紛れもなくこの二人の子供』と自らのことを思うミクルの姿を通して、この作品には、現代社会における『承認欲求』のあり方の変化と受容を浮かび上がらせる物語が描かれていました。ミクルのあまりの痛々しさが心配になってしまうこの作品。ノリにノッた本谷さんの軽妙な筆致に圧倒されるこの作品。人が生まれながらにして持つ『承認欲求』の意味を問う物語。グイグイと読者を引っ張って離さない本谷さんの圧巻の筆致に魅了される作品でした。2026/07/12
ケンイチミズバ
119
世界は承認欲求で出来ている。フォロワー数は人の価値を表す。「誰か私をSNSのできない体にしてください。」私はスマホを回転ずしのレーンに流した。私を理解してくれそうな彼は典型的なスタバの人。でも忍耐の限界はある。スタバな笑顔は消え、もういいですか。と逃げた。SNSに動画を上げ、コメントし、フォロワー数を気にし、一時もスマホから手が離せない。彼女たちはこれが日常生活なのでいわゆる日常生活に支障をきたすことがないのだろうかとの心配は無意味だ。真の理解者によって行われた処刑、フォロワーを失う行為も終わってみれば。2025/01/10
美紀ちゃん
109
笑ってしまう本と紹介されていたので、読んでみた。 最後まで読んだが、理解不能だった。 自撮り→セルフィ。 勘解由小路→かでのこうじ 日本で1番読みにくい名字。 レコメンド→おすすめ、推薦。 勘解由小路、だいなごんあずき、五百旗頭、大右近、ミクル、偽名。 フォロワーの数が全てと思っている女性の話だった。2025/05/13
☆よいこ
98
自意識と承認欲求の妖怪がフォロワーを求めて足掻く。親の金で不自由なく暮らしつつ満たされない満たされないとマウントを取り続ける話。イソギンチャクの顔でパンケーキをインスタにあげる。テンプレ謝罪でアメーバに落ちる。人の炎上動画でフォロワーを得てみる。SNS承認は欲しいのにリアル関係はウザイ▽ザ芥川賞作家。表紙に惹かれて読んだけど私には合わないかな。胸焼けする。2024.12刊2025/02/01




