内容説明
フォロワー獲得に死力を尽くすミクルは思う。「何故この世界は自分にフォロワーが増えないように作られているのだろう」。自撮りを繰り返すとイソギンチャクになる顔面。オート化された無人回転寿司。まさかのフォロワー爆増――狂った現象が次々とミクルを襲う、地獄展開に抱腹絶倒、気分は爽快。約十年ぶり、待望の長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
297
本谷有希子は、これまでにも比較的読んでいて、これが10作目。斬新な感覚と言おうか、世代ギャップのせいか、今回ばかりはその良さがよくわからない。途切れ途切れに「新潮」に発表されていたのが初出のようだ。そのせいもあってか、1話ごとに一応それぞれの幕切れを見せており、それらが集積して長篇を構成している。主人公は、やや得体のしれないミクルなる女性。本人の弁では、自意識と承認欲求のみで生きているような存在である。彼女に生きる目的としてあるのは、フォロワーの数を増やすことだけである。そうでありながらも、そのことには⇒2026/02/01
ケンイチミズバ
117
世界は承認欲求で出来ている。フォロワー数は人の価値を表す。「誰か私をSNSのできない体にしてください。」私はスマホを回転ずしのレーンに流した。私を理解してくれそうな彼は典型的なスタバの人。でも忍耐の限界はある。スタバな笑顔は消え、もういいですか。と逃げた。SNSに動画を上げ、コメントし、フォロワー数を気にし、一時もスマホから手が離せない。彼女たちはこれが日常生活なのでいわゆる日常生活に支障をきたすことがないのだろうかとの心配は無意味だ。真の理解者によって行われた処刑、フォロワーを失う行為も終わってみれば。2025/01/10
美紀ちゃん
106
笑ってしまう本と紹介されていたので、読んでみた。 最後まで読んだが、理解不能だった。 自撮り→セルフィ。 勘解由小路→かでのこうじ 日本で1番読みにくい名字。 レコメンド→おすすめ、推薦。 勘解由小路、だいなごんあずき、五百旗頭、大右近、ミクル、偽名。 フォロワーの数が全てと思っている女性の話だった。2025/05/13
☆よいこ
94
自意識と承認欲求の妖怪がフォロワーを求めて足掻く。親の金で不自由なく暮らしつつ満たされない満たされないとマウントを取り続ける話。イソギンチャクの顔でパンケーキをインスタにあげる。テンプレ謝罪でアメーバに落ちる。人の炎上動画でフォロワーを得てみる。SNS承認は欲しいのにリアル関係はウザイ▽ザ芥川賞作家。表紙に惹かれて読んだけど私には合わないかな。胸焼けする。2024.12刊2025/02/01
ネギっ子gen
73
【私達の持つ自意識と承認欲求は、この発光する都市自体が抱えるものだった。だから。吐き気がするほど――】マウントをとる嫌味な女を装うなど“共感”を拒絶する一方、フォロワー数を増やそうと死力を尽くすも上手くいかず七転八倒する描写の連続。心に深く刺さった……。書影で、ソファにて所在なさそうに佇むキュートで小さな「ぬい」は、ピストルを自らの頭に向けている。この痛々しげな「ぬい」が語り手自身なのか――。彼女は、自らを「玉ねぎ」に例えた。神様を「玉ねぎ」に例えたのが、『深い河』の大津。彼も実に不器用な男であった……⇒2025/07/26
-
- 電子書籍
- ある日、私は冷血公爵の娘になった【タテ…
-
- 和書
- おふろ、はいる?




