森田繁子と腹八分

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森田繁子と腹八分

  • 著者名:河﨑秋子【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 徳間書店(2024/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198659233

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内容説明

  日本農業新聞
大反響を呼んだ連載小説、
  ついに書籍化!


獣害問題、後継問題、夫婦の問題!
まるっと
伝説の農業コンサルタント森田繁子に
おまかせあれ!

食べれば腹の内も見えてくる!?


\森田繁子ってどんな人?/
・森田アグリプランニング社長で
 農業コンサルタント
・仕事は主に農営診断、
 経営改革などのアドバイスなど
・身体は縦にも横にもでかい
・50代、孫あり
・派手な出で立ちだがそれが彼女の戦闘着
・趣味は志ある人に協力すること
・自分にも他人にも厳しい。
・仕事も早いが食べるのも早い

言うときはビシッ! 
怒るときはガツッ! 
食べるときは静。
大いに食べて、腹割って話そう!

【あらすじ】
森田繁子は自然と農業との
ちょうどよいところを見つける
農業コンサルタント。

愛用の真赤なBMWに乗って全国各地へ。
時には、北海道、時には千葉。
今回の依頼は札幌からほど近いところにある
四谷農場をしている四谷登さんからだ。
獣害被害が多い地で、
普段対策をしている地に移住者が。
敷地に入ることを拒まれ困っているという。
さて、森田さんはどんな方法で
お互いのよいところを見つけるのでしょうか!

■第一章 鉄砲と書物
北海道在住の四谷登は、エゾシカ駆除が
欠かず、山林に追い込み、猟銃で仕留めていた。
ところがその山林を購入した
30代の女性から駆除に待ったが入り――。

■第二章 山羊とアザミ
千葉県房総半島の内陸部にある松嶋牧場。
夫の勇人はヤギ放牧、
妻の由美はヤギ乳製品づくりに勤しむ。
しかし二人には距離があり、
牧場にも問題が!

■第三章 作る人と食べる人
佐久間千草は夫の浩一と共に、
彼の祖父・等と暮らしている。
「農家をやりたきゃやれ」と等に言われるも、
頑固で作業を教えてくれずにいた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

261
河﨑 秋子、5作目です。森田 繁子の第一印象の割に、内容があっさりしているのは、腹八分のせいでしょうか❓ いずれにしても、このコンサルフィーでは、BMWやシャネルスーツを買えないと思います(笑) 本年は、本書で読み納めです。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000780.000016935.html2024/12/31

パトラッシュ

240
農業は自給率向上や産業保護を口実にガチガチに規制され、個人の独創を生かす場面が少ない業種だ。このため矛盾や問題の解決や他分野からの参入が難しく、どうすれば発展できるのか当事者でもわからない。そんな行き詰まった農家の前に現れた謎のコンサルタント森田繁子が、有無を言わさぬ迫力と知識で困り事を片付けていく。しかも一方的に押し付けるのでなく、そこに生きる全員が「腹八分」で満足する道を鮮やかに見つけ出す。魅力的だが過去のあるニューヒロインは、農業の現実を知る著者だからこそ創造し得たコンピューター付きブルドーザーだ。2024/12/15

いつでも母さん

186
あの(どの?)河﨑さんの新刊は日本農業新聞に連載の農業に纏わるお仕事小説。実に面白い。農業コンサルタントの森田繁子のキャラがとても好いのだ。まだまだ彼女自身については謎が多いのだが、それは新聞に続編を連載中らしいので追って明らかになるよね。森田繁子は一日にして成らずだろうからそこも楽しみにしたい。バイトの山田君の存在も効いているし、奥が深い農業のあれこれ(稲作、畑作、酪農、畜産、JAとの絡み・・等々)もちろん全て人間の問題なのだ。シリーズ開幕とあるので楽しみながら心して読みたい。2024/12/12

fwhd8325

180
一時期、日本農業新聞を読んでいた時期があるのですが、一般紙ではお目にかからないけど生活に密着している記事が多く楽しませてもらいました。河﨑さんの新作はその新聞に連載されていたとのことです。そして、今までの河﨑さんの印象をがらりと変える作品でした。とても痛快で楽しい。新シリーズとあるので、おそらく続編も期待できるでしょう。2025/01/28

のぶ

171
農業新聞に掲載されただけあって農業の諸問題がいろいろ盛り込まれていた。それぞれ問題を抱えた農家の悩みを森田繁子が解決する三つの話。赤いBMWに乗り派手な衣装の森田は、底知れぬ知識や来歴と、思いがけない人脈をもつ不思議な農業コンサルタントだった。この森田の秀逸なアドバイスで再生してゆく農家の過程は好ましく、それぞれの物語の登場人物にも紆余曲折ありながらも好感を抱いていく。森田の農家へのリスペクトは「食」への敬意が根本にあり、読んでいて面白いと思わせてくれる小説だった。2024/12/02

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