箱庭クロニクル

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箱庭クロニクル

  • 著者名:坂崎かおる【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2024/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065369449

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内容説明

『嘘つき姫』で鮮烈デビュー、2作目『海岸通り』で芥川賞候補。
ファンタジックな世界観と異国情緒ただよう文体で読者を魅了する、2024年最大の新人が、文芸界に風穴を開ける。
次世代の「本物」を探すみなさま、この「才能」を、見つけてください。


~~~~~~
手のひらのミクロコスモス。地獄の口に何度でも出くわす人生、でも私だけの天国に続く糸も確かに光り、ここにある。この物語の中に。
ーー 一穂ミチ

とびきり美しい物語群の中に暗さや裏切りがあって、人間の光と影を同時に見せてくる…才能って“これ”のことね!?
ーー佐伯ポインティ

孤立と連帯のあわいを揺れる不器用な人間の心。その迷宮の出口は、意外なところに開いている。
ーー千街晶之

注目作家の変幻自在っぷりが炸裂。一編一編異なる魂を持つ、驚異的な短編集。 
ーー瀧井朝世

坂崎さんの紡ぐ、宝石箱がきらめくような言葉づかいに、もう、夢中です!!!
ーー三宅香帆
~~~~~~

★収録作品★
「ベルを鳴らして」(日本推理作家協会賞短編部門受賞作)
そこにひとつの戯画がある。家一軒ほどの大きさのタイプライターだ。

「イン・ザ・ヘブン」
地獄はどこにでもある。内とか外とか関係ない。

「名前をつけてやる」
これは「バッグ・クロージャ―」これは「ランチャーム」これは「ポイ」

「あしながおばさん」
拝啓 盛夏の候、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

「あたたかくもやわらかくもないそれ」
ゾンビは治る。マツモトキヨシに薬が売ってる。

「渦とコリオリ」
水流は左に渦を巻いている。


邦文タイピストの少女がついた歴史を変える嘘や、禁書運動家の母親を持つ少女の始祖サンドで繋がれた絆、流行り病「ゾンビ」で親友を亡くした女性の不思議な一晩etc.
人生ベストの一編が、ここに。

目次

ベルを鳴らして
イン・ザ・ヘブン
名前をつけてやる
あしながおばさん
あたたかくもやわらかくもないそれ
渦とコリオリ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

花ママ

64
初読みの作家さん。6編の短編が収録されていました。タイトルの箱庭クロニクル=年代記、記録、物語からして、不可思議な雰囲気でした。私には難解すぎました。唯一「ベルを鳴らして」は、腑に落ちました。決して苦手というものではなく、私にとっては、自分の肌感覚で味わう小説になるのかと思いました。2025/02/01

シャコタンブルー

61
時代も場所も人物像も異なる六話の短編集。短編受賞作「ベルを鳴らして」は戦前から戦後の混沌とした時代をタイプライターと漢字を用いた巧みで儚い別離が鮮やかだった。それ以上に印象に残ったのは「あしながおばさん」とんかつ店のスタンプカードが廃止になることで「おばさん」の平穏な日常が次第に崩れていく展開が興味深い。細やかな幸せが無くなってしまうことで起こる悲喜劇はストーカー、クレーマー等の行動も伴い、信頼から不安そして不信へと心情が不規則に変化していく。不思議な可笑しさとある種の憐憫を感じた。2025/01/23

ぼっちゃん

57
【第46回吉川英治文学新人賞受賞作】全く感じが異なる物語6編の短編集。どの話も独特の世界観で楽しめたが、邦文タイプライターの生徒と中国人の先生の物語である『ベルを鳴らして』がミステリー的な部分もあり面白かった。この『ベルを鳴らして』は日本推理作家協会賞短編部門受賞作とのこと。また芥川賞候補にもなったとこがあるようなので純文学系かな。【図書館本】2025/02/01

konoha

51
坂崎さんはこんなに色んなタイプの作品を書くんだと驚いた。時代や場所を自在に行き来し、まさに箱庭クロニクル。日本推理作家協会賞を受賞した「ベルを鳴らして」が素晴らしい。邦文タイピストの学校に通うシュウコと小枝子、中国人の林先生の関係性をタイプライターの文字で鮮やかに表現する。文字一つで泣きそうになるなんて。時代に翻弄されるシュウコの思いや葛藤が伝わってくる。朝世と無口な部下、すみれの「名前をつけてやる」も好き。名前では定義できないが、細い糸でつながった関係。いびつで少し痛くて、生々しい手触りが忘れられない。2025/04/11

けいぴ

48
6編の短編集。雰囲気は好みだけれど、どの話も会話文がすっと頭に入ってこない。「ベルを鳴らして」が1番好み。2025/03/28

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