講談社文庫<br> 亥子ころころ

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講談社文庫
亥子ころころ

  • 著者名:西條奈加【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 特価 ¥523(本体¥476)
  • 講談社(2022/06発売)
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  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065282809

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内容説明

“思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす――。
親子三代で営む菓子舗を舞台に、人の温もりを紡いだ傑作時代小説!

武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。
全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手ごろと大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、
粉を捏ねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。
聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本詠み人

111
「こういうのはな、身内同士の綾みたいなもんだ。いわばにぎやかしだよ、気にすんな」恋に落ちた娘を慮る治兵衛の言葉が優しい✨怪我をした治兵衛を助けるため、流れの菓子職人 雲平が加わり、南星屋に新たな風が吹くシリーズ第2弾。若いころ同じように流れの職人だったから分かる気持ち…治兵衛と雲平の相性がすこぶる良くて、お菓子が進化してゆく。そして離れ難い気持ちになっていくのを切なく見守るが…。忙しい日々の中でホッとできる読書は、西條奈加さんの時代小説がよい、今日この頃である✨2023/05/25

のんちゃん

89
江戸麹町で娘、孫と共に菓子屋を営む治兵衛の物語第二弾。今回は、京の菓子屋から江戸に人探しに戻ってきた雲平という菓子職人が、手を負傷していささか不自由な治兵衛の為に、治兵衛の助手として南星屋に身を置き、その人探しの方を治兵衛が手助けする話となっている。前作同様、美味しそうな描写の和菓子とそれに加えて、雲平の存在が治兵衛一家に立てるさざなみ、謎多き人探しと興味深い作りだ。今回も数々の登場和菓子をネット画像で検索。そのまま和菓子を買いに出かけたのも前作読了の時と同じ😆ほんと、餡子って幸せを運んでくれる😘2022/09/03

あっちゃん

81
シリーズ2作目!孫が元気に復活しているけどちょっと成長していて微笑ましい(笑)今回は怪我した治兵衛の助っ人、流れ者菓子職人の話を主流に家族のアレコレ!皆んなでずっと仲良くしていて欲しいけど、お永やお君も近い将来幸せが訪れてほしいなぁ( ̄▽ ̄)2023/05/16

sin

66
左手を痛めてしまい菓子づくりが儘ならない治兵衛とその家族のもとに江戸の町に迷って行き倒れた男が転がり込む…先の『まるまるの毬』での意外な出自が家族に騒動をもたらしてしまい孫を気遣う治兵衛だが、菓子づくりに精をだすことでその暮らす日々が次第に元通りになっていたように思えたが、怪我で他人の手を借りるはめに陥ったとき助けた男が偶然にも同じ菓子職人であったことから菓子づくりにかける治兵衛の想いに新たな風を吹き込むこととなる。2022/06/17

エドワード

55
江戸の麹町の菓子屋「南星屋」。主の治兵衛、娘のお永、孫娘のお君の三人で切り盛りしている。一日に二品、正午から売り始め、一刻で売り切れる。保存料も冷蔵庫もない江戸の菓子屋はそんなものだろう。季節や花鳥風月から姿や名を取り、しかも美味に拵える和菓子の世界の奥深さよ。そんな家族にも悩みや心の傷があり、いたわり合って暮らす様が美しい。ある日、店の外に行き倒れの旅人がいた。旅人は雲平という菓子職人で、手に怪我をした治兵衛を助けて働き始める。行方不明になった、雲平の弟弟子の亥之吉をさがすが…。人の情が深く心に沁みる。2023/09/04

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