内容説明
『東京人』人気連載! 「町」をめぐる記憶と物語のエッセイ集。東京の「町」を味わう16の随想。――「町歩き」は日常の生活圏とは違う町を歩く。ちょっとした旅のようで楽しい。旅に出るときは、ほとんどひとり旅だが、町歩きもひとり。勝手気ままに路地に入りこむ。草土手を歩く。夕暮れどきともなれば見知らぬ居酒屋にもぐりこむ。「暇人」にとって最高にうれしい遊びである。――「あとがき」より
本作品は、2003年11月、小社より単行本として刊行されたものを電子書籍化したものです。電子書籍化にあたり、刊行時本書に掲載されていた写真は割愛させていただきました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yutaka Matsuzawa
8
「東京泊まり歩き」として雑誌「東京人」の2002年頃の連載を本にしたもの。大きな繁華街やビジネス街ではない東京の町を、ふらりとそっと散策し、いい飲み屋を探し、一泊してから帰るエッセイ。文章に添えてあるモノクロ写真も良く、成熟した町の良さを知ることができる本だった。〇2018/03/23
Akihiko Kimura
0
町歩きだって、旅なんだよね。この世界観、共感出来ます。2017/05/10
イカ男
0
P130に「粕谷一希さんは、ある随筆のなかで『極端にいえば、私のような存在には本と酒があればよい。街でいえば、本屋とくに古本屋と気分のよい居酒屋があればよい。』」ここ京都はそのふたつがある。2012/07/21