内容説明
太陽系の中でも、液体の水をたたえた惑星は、現在地球だけである。地球という惑星の進化は、水のはたらきを抜きにしては語ることができない。地球の大きな特徴である生命の存在も、「水」に支えられている。また、水は地球の表層だけではなく、プレートテクトニクスと共に、地球の内部に取り込まれ、地質学的なスケールで大循環している。しかも今後、6億年で、海の水はすべて地球内部に吸収され、海は消失してしまうという。本書では、地球の歴史を振り返りながら、「水」が地球の環境のなかで、どのような働きをしているのか? を見ていきながら、私たちにとっても欠かせない「水」を地球規模のスケールで解説していく。
主な内容
第1章 原始海の誕生海の誕生
第2章 地球上で生命を育む水
第3章 地球表層での海の役割
第4章 地球内部での水の循環
第5章 地球内部へと吸収される海
第6章 海が消える日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
163
地球表面の約7割は海に覆われているが、水の質量割合は地球全体の0.02%にしか過ぎません。そんな水の存在が、生命の誕生や生存環境維持に欠かせない。大陸を作るのも海とプレートテクニクスが必要だし、主に窒素と酸素からなり二酸化炭素は0.03%という地球独特の大気組成にも関わります。知れば知るほど地球は奇跡の星に思えます。みんなで仲良く大切に生活しましょう。2025/04/26
きみたけ
60
さすがブルーバックス、とても面白かったです😀著者は広島大学先進理工系科学研究科教授の片山郁夫先生。地球惑星科学を専門とする研究者が、地球がたどってきた進化のプロセスを「水」とのかかわりに絞ってひとつずつ解き明かし整理した一冊。水がどこからもたらされたのか?だけでも不思議ですね。「水」があったおかげで、その後の生命誕生やプレートテクトニクスの展開にも繋がると思うと、46億年の壮大な大循環のスゴさを感じます。特に、第6章「海が消える日」は興味津々でした😙2025/04/29
くものすけ
16
書名に魅かれ手にとってはみるものの、50㌻もいかない内にほとんど頓挫してしまう「ブルーバックス」本でしたが、本書は懇切丁寧な解説、専門知識ZEROでも理解出来る内容、しかもとても濃い中身にびっくり仰天しました。地球上のプレートやマントルにも水が徐々に取り込まれていくという話は初耳、しかも、本来火山の爆発などで水は再度大気中に戻るがマントルに吸い込まれてしまうと中々出てこれない。(最終的に後6億年で海が干上がる!)また、岩石は水分含有は無しと考えていたが、蛇紋岩などは10数%も水分を含むとか…これも驚き!2025/04/25
ichigomonogatari
8
水をテーマに地球について物理学的に語った本。地球に多種多様な生物が存在するのは地球に海があり続けたから。プレートの沈み込みによって海水は地球内部に運ばれ、火山活動により地表に再び吐き出される。この循環により海は存続し続けてきたのだが、そのバランスが近年崩れ始めており早ければ6億年後には海がなくなるという試算もあるそうだ。大きなスケールに圧倒されつつ面白く読んだ。基本的に大陸は少しずつ増えて行き海は減っていくことを知り驚いた。地球も海もまだまだ謎だらけのようだ。2026/03/04
nagata
6
トップレベルの研究をしている人の著作はやはり読みやすく面白い。地球にだけ水があるのではなく、どの惑星にも水をたたえるだけの準備はあったが、地球だけが大循環の構造を作り上げることができてこれだけの水を保持できた。しかし、そのバランスが崩れかけてきており、6憶年後には火星と同じような姿になるという。同じところに留まることを知らない水ならではの運命なのかも。また宇宙から水が供給されることはないのだろうか?2025/07/16
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