内容説明
あの、旦那様……
歴史の表舞台に立たせようとするのやめてもらえませんか?
帰蝶。
織田信長の妻として知られ、その死や行方は今も議論の的。
そして、とある異世界。
魔法を極めた一人の少女は現代日本へ帰るため大魔法を発動──するがついうっかり戦国時代へと転移してしまった。
少女は付近を探索していると、大所帯を率いる精悍な男に出会う。
「……き、帰蝶なのか?」
少女の返事にその男──斎藤道三は涙した。
たしかに銀髪赤目だし、魔法も使える私は貴重だけど……私が信長の奥さんになる人?
人違いなんですけど……どうしてこうなった?
時は戦国時代。だけど魔法あり、恋愛あり。
異世界帰りの魔女が繰り広げる勘違いだらけの戦国ファンタジー、ここに開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
60
Kindle。異世界転生してから数百年かけて日本に転移する魔法を作り上げた主人公が戦国時代に転生して濃姫として活躍する話。基本コメディなのだが、歴史好きには嬉しい要素があったりと歴史好きには特におすすめ。主人公の介入以前に史実と異なる部分が多くあるのは何かの伏線なのか。WEB原作は完結している様だがエンディングが違うとの事で、どのタイミングで読もうか迷い所。次巻も期待。2024/11/26
こも 旧柏バカ一代
20
最初に会ったのは斎藤道三。その娘の帰蝶としてすんなりと受け入れられて、明智光秀を側仕えにして織田信長と会うと超好みの顔だったらしい。一緒に来た妖精さんはショタだと言う。2025/04/14
しぇん
20
不死身で美少女で魔法使えて異世界と現代知識で無双とか盛り過ぎ……。まぁ、明るくコメディ作品としていくためなので。今の所軽いノリですが明智さんで本能寺どうなってしまうのか?という結末は気になりますね。起こしてもどうしょうもなさそうですが。2024/12/15
和尚
20
ファンタジー世界の魔女が戦国時代で帰蝶に間違われ、光秀を心服させて、一目惚れした信長の嫁になって、という設定の本作。表紙とタイトルに惹かれて買って、とても面白かったです。 主人公と相棒のやりとり含めかなり軽妙な文体なのですけれど、時代や魔法、科学/化学などの設定がしっかり練られていて、それが故にくすりと笑えるような、ファンタジーと戦国時代と創作が良い塩梅で混ざった世界観が個人的に好きでした。 WEBでは完結し、書籍はトゥルーエンドにという事ですが、WEB版も読みつつ二巻も楽しみにしたいなと思います。2024/12/10
わたー
19
★★★★★面白かった。現代日本からの転生者である主人公は、国外追放にかこつけて前世の世界に戻ろうとするも、うっかり戦国時代の美濃へ転移してしまう。そこで出会ったのは美濃の蝮と悪名高い斉藤道三。主人公は何故か、幼い頃に行方不明となっていた彼の娘、帰蝶と瓜二つであったことから、帰蝶として戦国の世に生活基盤を築いていくというファンタジー×歴史モノ。史実や当時の風俗を上手く物語に取り入れながら、時代小説のようにガチガチではなく、さりとて筋が通らず荒唐無稽にならないような絶妙な塩梅のリアリティラインを引いてくれて2024/12/12