山と溪谷社<br> 日常は数学に満ちている

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山と溪谷社
日常は数学に満ちている

  • 著者名:三谷純
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 山と溪谷社(2024/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635130196

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内容説明

何気ない日常も「数学」というフィルターを通して眺めてみると、新鮮な驚きや発見に満ち溢れます。
筑波大学の数学の教授でCGや折紙、幾何学などを専門にする著者が、日々の生活の中に散りばめられた数学の破片を拾い集め、数学的なものの見方やそのおもしろさを、やさしく丁寧に解説!

ジャンケンのトーナメントではパーが最強って本当?
解けたら1億円もらえる数学的難問って?
三日月の正しい形、あなたは描ける?
プラレールが30本あれば200年遊び続けられる?
お正月恒例けん玉チャレンジの成功率ってどのくらい?
どんな人数でも新幹線の座席にあまりなく座れる?

など、誰にとっても身近な話題に隠れた法則やひっかけを、数学的に読み解きます。

頭で考え、時には工作して楽しい数学話が33編。
100点以上の豊富な図表で、難しい数式は読み飛ばしても大丈夫!

文系も理系も、大人も子どもも、あっという間に数学が好きになる!
中学生以上の全ての人に読んでほしい一冊です。


■内容
はじめに

第1章 身の回りの数と形の不思議
1.ジャンケントーナメントでは パーが最強!?
2.種も仕掛けもある算数マジック
3.身の回りにある数字、最も多く使われているものは?
4.光が作る円錐曲線
5.三日月の正しい形は?
6.ポン・デ・リングを描く関数
7.間違っているけど正しい約分
8.数学的難問!コラッツ予想
9.変な魔方陣
10.見た目が違っても体積が同じリングたち
11.凸多角形とレーダーチャート
12.サイコロでお年玉の額を 決めたら楽しい?
13.三角形の集まりで作る形
14.けん玉チャレンジの成功率
15.1リットルの牛乳パックの寸法を推測してみる
16.2列と3列に分かれている新幹線の座席

第2章 触って作って感じる数学
17.積み木の片づけを楽しむ
18.綿棒が作る不思議な曲面 一葉双曲面
19.プラレールのレールが30本あれば200年以上遊べる
20.一周して戻ってくるプラレールのレイアウトを作るのは簡単?難しい?
21.円周率を見る
22.ハノイの塔のアルゴリズム
23.紙を曲線で折ると楽しい
24.紙を半分に折り続けると月にも届くというけれど
25.繰り返して折る不思議
26.くす玉を作るのに必要な折紙の枚数と多面体の双対の関係
27.ポップアップする図形
28.リンゴをクルクル回してむいた皮の形
29.マス目を塗って描くフラクタル図形
30.結構適当に作る星型多面体
31.折紙の展開図の不思議
32.レターパックにできるだけたくさん入れるには?
33.紙テープで作る螺旋

おわりに


■著者について
三谷 純(みたに・じゅん)
筑波大学システム情報系教授。コンピュータ・グラフィックスに関する研究に従事。
1975年静岡県生まれ。2004年東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2005年理化学研究所研究員。2006年筑波大学システム情報工学研究科講師。2015年より現職。日本折紙学会評議員。2006年~2009年に科学技術振興機構さきがけ研究員として折り紙の研究に従事。
映画「シン・ゴジラ」に折り紙展開図を提供したほか、テレビ出演など多数。令和元年度文化庁文化交流使としてアジア諸国で活動。
2024年プラレール65周年公式アンバサダーに就任。
コンピュータを用いた折り紙の設計技法などに関する研究を行っている。
子どものころから紙工作とコンピュータが大好きで、それがそのまま現在の研究テーマにつながっている。
著書に『ふしぎな球体・立体折り紙』『立体ふしぎ折り紙』(二見書房)、『文様折り紙テクニック』『曲線折り紙デザイン』『立体折り紙アート』(日本評論社)、『C言語 新版 ゼロからはじめるプログラミング』『Python ゼロからはじめるプログラミング』(翔泳社)など多数。
【X】@jmitani

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
コンピュータ科学者であり、折り紙の研究でも有名な三谷先生。そんな先生の豊かなお人柄に溢れた楽しい一冊。33のテーマがあるが、ベンフォードの法則、ポン・デ・リングを表現する関数、最も多くを詰め込めるピローボックス型の封筒など、話題が身近で日常的。そして何より、折り紙を含む幾何学のテーマが充実している。二次曲線が現れる折り方、綿棒で作る一葉双曲面、プラレールの組み合わせ方など、実際に試したくなるテーマの連続。数学的説明の厳密さを追うのではなく、日常の中にある数学的思考に触れるという意味で、気楽に読める一冊。2025/01/07

けんとまん1007

53
えっ、山と渓谷社で「日常は数学に満ちている」って何?ということで、読んでみた。これは面白い。知的刺激に溢れている。何気なく過ごしている日常生活も、こんな風に切り取ってみると興味が尽きない。高校の時、文系ではあったが、数学が一番得意だった(理科系はイマイチ)ので、面白いと思えるのかなと。そうそう、数学の先生がとても面白い方が多かった記憶がある。そのおかげかも。2025/03/28

ニッポニア

42
世界は数学でできている。以下メモ。ものを見る目に数学的に見ると言うフィルターを追加する。ジャンケントーナメントではパーが最強。最後に出てくる数字を当てる、タネも仕掛けもある数学マジック。スーパーのチラシで最も使われている数字は8、198円の多さ。推測するとカンが鋭くなる、訓練を。新幹線の席は2席と3席な訳は、何人組のグループでもあまりなく座れる、組み合わせ可能だから。円周率の9が6個並ぶところを、ファインマン・ポイントという。長いテープを半分、半分・・・と折ってから直角に開くと現れるのがドラゴン曲線。2025/06/07

yyrn

23
数学は、代数も幾何も解析も、特に微積分や関数はよく理解できないまま学校を卒業してしまったが、それでもこの本は楽しかった。全部を理解できたわけではないが、図形を使った話は理解しやすく、私には第2章「触って作って感じる数学」の話しが楽しかった。特に「ポップアップする図形」の話しが一番楽しく、次いでプラレールの組み合わせ方やプラレールで作る幾何学図形の話しも面白く、紙を曲線で折る話は、子供時代にそれで様々な作品を得意になって折っていたことを思い出し懐かしかったが、それが「可展面」ということを教えられ、⇒2025/05/31

toshi

12
小学生の頃から数学(算数)が好きで得意だったので楽しめる本だった。 著者の専門分野だからか、数学と言っても空間幾何学の内容が半分以上だった。 空間幾何と言えば、一緒に仕事してた梱包屋さんが1枚の段ボールから商品を包み込むような梱包材を作るのを魔法を見るようで感心したことを思い出す。 ただ私は空間幾何学が比較的苦手で、続編が有るならそれ以外でお願いしたい。 あとがきによれば、まだまだネタは有りそうなので期待してます。2025/01/09

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