内容説明
呪いを解くためには、俺を殺せ――謎の少年・高良(たから)にそう言われた澪(みお)だが、高良と共に生き延びる道があるのではないかと模索していた。そんな澪に、一筋の光明が見えてくる。古代から転生を繰り返す「千年蠱(せんねんこ)」の呪いを別のものに転化することができれば、高良を死なせずにすむのではないか――。澪の言葉に微かな希望を抱いた高良は、何かを思い立ち、彼女のもとを去っていく。京都の一乗寺、蠱師(まじないし)が営む下宿屋「くれなゐ荘」が舞台。兄の漣(れん)や澪の護衛を務める波鳥(なとり)ら仲間たちが見守るなか、澪は難題に果敢に挑んでいこうとするのだが……。京都各地の風物詩、歴史、自然を絡めて、呪いの因果が綴られる、『後宮の烏』で人気の著者による呪術幻想譚シリーズ第五弾。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
105
えっ!?まだラストじゃないの??というラストでした。すでに大団円という感じだったのに。それにしても澪は成長しました。まだ17歳とは思えない程です。頑張れ!!2025/11/26
シナモン
90
シリーズ5作目。読もう読もうと思ってたら一年積んでた😅紅葉の穴場の祠とか今読むにはちょうど良かったけど、どれもじめじめゾワゾワ怖かった💦次巻で完結!?😳楽しみです。2025/11/18
たっくん
88
「二十歳までは生きられない」呪いをかけられた長野、蠱師「麻績家」の娘、女子高生澪。長野を出ることを禁じられていたが、澪は「呪い」を解くため京都・一乗寺、忌部家(蠱師)の営む下宿屋「くれない荘」へ、兄麻績蓮も澪を護るために京都へ・・古代中国から転生を繰り返す「千年蠱」凪高良と多気女王。多気女王の生まれ変われの澪。千年蠱を巡り入り乱れる蠱師一族忌部・麻生田・麻績家と和邇家。「呪いを解きたければ俺を殺せ」と高良。高良を消さずに「呪い千年蠱と澪の呪い」それだけを解く方法をあるのか・・シリーズ第五弾、面白く読了。2025/05/30
南北
61
灯籠にまつわる邪霊、古民家カフェに改装中の座敷牢に籠もる霊、互いに呪詛を依頼してくる姉妹に関わる邪霊、土人形に取り付く邪霊などの4編。澪が高良を生かしつつ自らも生き延びる道を模索するのと呼応するように、邪霊を祓うというより最小限の関わり方で悪影響を回避しようとする話が多いのは興味深く読むことができた。具体的な方法はまだ見えてこないが、方向性は見えてきたような感じなので、終局に向かっているのかなという印象を持った。2025/07/25
真理そら
56
高良が諦観に浸るだけでなく前に進もうとしているのが気持ちいい巻だった。蟲師たちの総会(?)の様子も見たい気分になった。龍田姫の物語はもう少しじっくり読みたい気がした。物語が一歩進んだ雰囲気なので早く次を読みたいという気分で読了。2024/11/15
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