内容説明
【電子書籍限定! 由麻の同僚・丹羽さん視点の後日談短編「旅とハンカチ」を収録!】「もうひとり、彼女ができたんだ」。付き合って九年、同棲して四年。結婚間近と思っていた恋人・和佐からそう告げられた二十九歳の由麻。和佐は「由麻と別れたいわけではない」「ただ、もうひとり、どうしても付き合いたい人ができた」と言い出し、由麻は混乱する。怒って別れればよいのか、一時の過ちだと思って待てばよいのか、歪な関係を受け入れたらよいのか――愛していた日常はどうすれば戻って来るのか。恋の痛みが走る著者デビュー作、待望の文庫化。 ※本書は二〇二一年三月にKADOKAWAより刊行された『炭酸水と犬』を加筆・修正し、文庫化したものです。 ※紙版初版限定特典の後日談「緑の休日」は電子版には収録されておりません。予めご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
M
32
きも。私なら、“もうひとり彼女ができた”なんて言われようものなら言い終わらんうちに捨てるわ。突然脳が病んで錯乱したかなんかじゃない限りそれしか正解はない。そしてほらな、正解だろ。などと思いながら読了。シチュがあり得なすぎるので小説として面白く読めたとも言える。2024/11/30
assam2005
15
何この男、「キングオブゲス」じゃないか!9年も付き合った彼女に「もう一人、彼女ができた」といい二股を公認事項にしてしまう。別れさせてもくれない、別れてもくれないゲス野郎。本当の好きって何?自分の気持ちを相手に押し付け、相手への配慮が見えない。相手を自分の所有物のように扱う。それはもう子どものワガママにしか見えなかった。愛し続けるということは、相手から大切にされていると思えないと続かないんじゃないだろうか。一度崩れた信頼はもう二度と元には戻らない。久しぶりに夢中になって読みました。w ゲス野郎、最低で最高!2024/12/27
水色系
15
9年と半年と半月かあ…。その長さ付き合ってたら、好きかどうか考えるより先に家族みたいな情がわくんだろう、でもそれでも好きって思える相手と結婚したいよな。乙女だな私。ただ和佐はなんかけっきょくアサミのところにのうのうと行ってそうなところがヤダ。2024/11/27
イシカミハサミ
14
――彼氏に、彼女ができた。 恋は交通事故のようなもの。 よく言われる言い回しではあるけれど、 そういったもののひとつの、その物語。 ストーリーとしては、 彼氏のキャラクターが一つの人格に収まるようには見えなくなっていったり、 中盤、どうあってもそうはならんやろ、というようなパーティが開かれたり、 シチュエーションが限られた人にしか適応されないオチだったり、 ずっと夢中で読むにはノイズになる部分もあったけれど、 根幹のテーマの読み物としてはいい作品だったように思う。2024/12/27
ののみん
6
長ーい痴話喧嘩、いやノロケ話に付き合わされたようで面白かった(褒めてます)。展開はまぁ予想通り。和佐きもすぎん???でも9年半も一緒にいれば情が移るし、裏切られても信じたいのは分かる。由麻がモテモテなのが分かった時点で共感度は9割減だったが(笑)、自分の感情に素直に従ったらよろし。みんな幸せにな〜!2025/05/17
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