内容説明
グルマン世界料理本大賞受賞作家初の書き下ろしエッセイ集。
目次
1 料理・食材
2 調味料
3 レストランとスーパーマーケット
4 お菓子とお茶
5 台所周り
6 アメリカの生活
著者等紹介
アンダーソン夏代[アンダーソンナツヨ]
料理研究家。福岡県福岡市生まれ、2004年に渡米し、現在アメリカのフロリダ州・ジャクソンビル在住。アメリカ・ノースキャロライナ州出身の夫との結婚を機にアメリカ南部料理に興味を持ち、研究を始める。著書に『アメリカ南部の家庭料理』、『アメリカン・アペタイザー』(ともにアノニマ・スタジオ/グルマン世界料理本大賞準グランプリ)、『アメリカ南部の野菜料理』(誠文堂新光社/グルマン世界料理本大賞グランプリ)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よこたん
33
“アメリカでは、豚バラ肉はベーコンに加工されることが多く、アジア系や中南米系の方が少ない地域では、一般スーパーで豚バラ肉を見ることはめったにありません。” 豚バラないなんて、想像できないわ。お好み焼きできへんやん。北フロリダに暮らす著者が、苦労の末にに豚バラを手に入れるまでの険しい道のりに笑う。狭い島国の日本ですら、所変われば食生活も変わるのに、アメリカ大陸なら、なお更に違いが。ピーナツやマシュマロのお菓子たち、カロリー凄そうだけど美味しそう過ぎる。食べたいものを果敢に手作りする食いしん坊ぶりが素敵。2025/03/18
くさてる
22
アメリカ南部に住まう料理研究家の著者によるエッセイ本。異国の地で工夫しながら日本食にチャレンジしてみたり、地元の食をアレンジしたり。落ち着いた語り口で、アメリカの食文化を解説する雰囲気がお人柄が感じられてとても良いのです。いまは動画でいくらでも見ることができる食文化かもしれないけれど、文章で味わう滋味のようなものを感じました。2025/03/12
まぶぜたろう
19
アメリカじゃハウス食品はカレーじゃなく豆腐売ってるとか、アメリカでは生じゃなくバタークリームが一般的だとか、「Coleman」なるマスタードが美味そうだの、住んでないとわからないアメリカン情報満載なので楽しい楽しい。昔々の「POPEYE」のコラム集みたい。さらに作者が上品かつ嫌味がないのがいい。ギャグも「変なこと言ってごめんね」的でかわいい。作者の写真を見たらフツーのおばちゃん、世間話感覚でサラリと読める。ただ、写真がほしいのと、作者の亭主がちょっとモラハラっぽい。仲良さそうで、結構な話ではあるんだが。2024/09/04
たっきー
15
2004年に渡米し、現在はフロリダ州で暮らす著者。アメリカ南部の料理に興味をもつ料理研究家によるアメリカ南部の食事情を紹介したエッセイ。とても興味深く面白かった。南部料理はヨーロッパからの移民やカリブ系、西アフリカの人々の料理が複合してできたもので、全体的にイギリスの影響が強いのが特徴。クラシカルな野菜料理は長時間の煮込み、焼きにより総じて柔らかめ。乾燥とうもろこしをパンや揚げ衣などいろいろな形で使うことが多い。胡麻はあまり使われずスパイス扱いで売っている、→2024/09/01
Shimaneko
13
遠い昔に自分が住んでたのは南部じゃなく中西部だけど、とっくに忘れてたあれこれを超久しぶりに思い出して悶絶。オリーブガーデンのアルフレド!クーポンブック!うちの近所のスーパーにもクーポンの妖精いた、いた。最初に渡米した90年代前半はまだクレカよりチェックがメインだったし。Sloppy Joe とかホワイトキャッスルのスライダーとか、今食べたら胸やけしそうだけど懐かしや。東京はお金さえ出せば何でもありそうなのに、美味しくて手軽なテックスメックスやケイジャンの店って案外ないんだよねー。2025/03/12