内容説明
蕪村を高く評価した子規は、明治31年1月に虚子・碧梧桐と『蕪村句集』の輪講を始めた。出席者も増え、活発に議論された、その記録のうち、第1巻は冬之部と春之部を注を付けて収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひばりん
3
子規とその弟子たちが、蕪村の読みをめぐって「あぁでもない、こうでもない」と一句一句語らう様子を収めた講義録。キャラ立ちが見事で、息遣いまで伝わってくるようだ。なにかと反りの合わない虚子と碧梧桐が、謀ったように性質の異なる読みを出す。すると鳴雪が、江戸文化を知る爺として、史実を示しつつ場を宥める。そして子規が、じつに意志の漲った読みを示して一同を真に黙らせる・・・ゼミナールかくあるべし。後の研究で、子規の蕪村解釈にも多く訂正が施されたが、それを承知の上でなら、あえてこの本から俳句に入門するのも悪くはない。
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