内容説明
起死回生の一手はリアルで過激なドキュメンタリーYouTube! 「トウシューズを買うのも苦しい」週5バイトの新人バレリーナ、「コロナと戦争で解雇された」ロシアの元プロバレエ団員、動画に批判殺到で「生きた心地がしなかった」芸術監督。個性豊かなダンサーたちと若きディレクターが織りなす、涙と汗の青春ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
73
『カンパニー』伊吹有喜や『Spring』恩田陸を読んだ流れで、タイトルのあまりのインパクトについ手に取ったこの本。読んでみれば想像以上に濃厚で、映像ディレクターが手がけたバレエ動画の裏話が満載。真摯に踊りと向き合う若手ダンサーの姿と、業界タブーに挑む姿勢が話題を呼び、チャンネル登録者数は2000人から10万人を突破。動画は今も視聴可能で、本書にはその制作秘話が詰め込まれている。どちらからでも楽しめる内容で、気づけば夜な夜なバレエ動画に没頭している自分がいる(笑)。けれど山積した業界の問題は揺るがないのだ。2025/03/30
たまきら
41
読み友さんの感想を読んで。谷桃子バレエ団のYoutubeチャンネルを受け持つ映像ディレクターさんが書いている本です。良くまとまった本ですがこのバレエ団で踊っている方たちがよく娘の習っていたバレエスクールで教えてくれていたので、なんだか読みながら辛くなってしまいました。毎年のようにローザンヌで日本人が入賞しますが、その栄光の影には親御さんの経済力、というリアリティが。まあ他の国だった似たり寄ったりでしょうが…。この国は文化や科学の発展を叫ぶわりには国の予算はじり貧ですからね…。2026/03/08
ま
27
「それで食べていける仕組み」が構築されていることのありがたみを感じられる本。バレエが興行として成立するために、つまりチケットが売れて運営を安定させるためにプライベートを切り売りしなければならないほど、日本のバレエは業界構造に問題があるともいえる。とはいえ、苦悩する人や挫折する人は応援したくなる。バレエそのもののテクニカルな部分にも踏み込めてたらなおよいのになとは思う。2025/10/05
yyrn
26
評価は高いが、経営が常に苦しい老舗バレー団の、経営者・指導者・バレリーナらが、それぞれの立場でなんとかしようと挑戦するドキュメンタリー番組を見ているような本。著者はバレー団からYouTube動画の制作を依頼されたまだ二十代の映像ディレクターで、1年間密着した制作過程での互いの葛藤が詳細に記されている。▼著者はこれまでの経験から人目を引かなければ意味がないと、きれいごとの舞台動画や練習風景ではなく、バレリーナたちの自宅アパートでのインタビューから始めて、歩合制のため収入は少なく、バイトを掛け持ちしなければ⇒2025/07/06
yunyon
18
子どもの幼稚園で知り合ったママ友がバレエの先生をしているバレリーナで、そこから、何度か子どもの友達にバレエの発表会や、ママ友がイベントで踊る際、バレエの世界に触れました。子どもの友達もコンクールに出たりして、習い事だけじゃない厳しい世界も知ってはいましたが、こんなにもプロのバレエの世界が職業として厳しいとは。バレエって、ルッキズムの極致で、頭の大きさや、足の長さ、形だけでもう、恐ろしいほどの差が出てしまう…。海外と違うバレエの劇場文化が日本に根付いていくには、まだまだですが、youtube見たくなりました2025/06/16
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