内容説明
起死回生の一手はリアルで過激なドキュメンタリーYouTube! 「トウシューズを買うのも苦しい」週5バイトの新人バレリーナ、「コロナと戦争で解雇された」ロシアの元プロバレエ団員、動画に批判殺到で「生きた心地がしなかった」芸術監督。個性豊かなダンサーたちと若きディレクターが織りなす、涙と汗の青春ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
71
『カンパニー』伊吹有喜や『Spring』恩田陸を読んだ流れで、タイトルのあまりのインパクトについ手に取ったこの本。読んでみれば想像以上に濃厚で、映像ディレクターが手がけたバレエ動画の裏話が満載。真摯に踊りと向き合う若手ダンサーの姿と、業界タブーに挑む姿勢が話題を呼び、チャンネル登録者数は2000人から10万人を突破。動画は今も視聴可能で、本書にはその制作秘話が詰め込まれている。どちらからでも楽しめる内容で、気づけば夜な夜なバレエ動画に没頭している自分がいる(笑)。けれど山積した業界の問題は揺るがないのだ。2025/03/30
yyrn
25
評価は高いが、経営が常に苦しい老舗バレー団の、経営者・指導者・バレリーナらが、それぞれの立場でなんとかしようと挑戦するドキュメンタリー番組を見ているような本。著者はバレー団からYouTube動画の制作を依頼されたまだ二十代の映像ディレクターで、1年間密着した制作過程での互いの葛藤が詳細に記されている。▼著者はこれまでの経験から人目を引かなければ意味がないと、きれいごとの舞台動画や練習風景ではなく、バレリーナたちの自宅アパートでのインタビューから始めて、歩合制のため収入は少なく、バイトを掛け持ちしなければ⇒2025/07/06
宇宙猫
18
★★★★ 谷桃子バレエ団に密着し、公式YouTube動画を作成した時のことをまとめたもの。バレエは日本では人気の習い事だけど、固定給をもらえるダンサーは一握りでほとんどがバイトで生活をしているとか、公演チケットが完売しても公演量が回収できないなど、驚くことばかり。アメリカのサッカーと似た状況なのかな。知らない世界で面白かった。2025/05/12
ぽけっとももんが
16
わたし、バレエのチケット買っちゃった。5月に東京に行くので。残念ながら谷桃子バレエ団は該当の日は売り切れ、Kバレエカンパニーの白鳥の湖なんだけど。つまり、バレエという文化を応援したくなったのだ。綺麗事ではないバレエ団の崖っぷち加減と、それでもバレエが好きで踊りたいバレリーナたち。さすがYouTubeはすごく上手くて普段見ないわたしもつい見てしまうほど踏み込んでいるし、かなり露悪的でもある。タイトルと装丁も読み終わったあと見るとどうかなぁと思うけれども、YouTube同様キャッチーでナンボ、ということで。2025/04/04
hitotak
14
著者は老舗クラシックバレエ団のYouTube動画の作成を依頼された映像ディレクター。バレエの華やかなイメージとは真逆の経営難・低賃金という切り口からの動画を次々に作成してバズることに成功するが、バレエ団や団員たちは裏側を見せることに困惑する。バレエへの知識ゼロだった著者も団員たちのバレエに取り組む真摯な姿勢を知り、葛藤するが、公演チケットの完売を目標に据えて密着撮影を継続していく。著者の動画再生回数を上げる為の撮り方や動画をアップするタイミングなども詳しく説明されており、これもプロの仕事だなと感心した。2025/07/27
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