内容説明
最古の文明から続く多くの伝統は、芸術、工芸、建築の偉大な作品において、象徴的な数をデザインツールとして用いてきた。幾何学を通して表現される比率、比例、調和の知的で創造的な応用は、古代の建築や都市計画の規範から、世界中の古代の偉大な建築物、工芸品、絵画に至るまで、多くの古代の作品に見ることができる。本書では数多くの建築物や絵画・工芸品を取り上げ、美と数学的な比例・比率の関係を明らかにしていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
17
「芸術における美と数学」が副題。絵画、建築、音楽において様々の比が調和のとれた美しさを齎すことを多数の図版で示す。ピタゴラス音律、黄金比や白銀比はさすがに知っていたが、その他にも(創作者が意識したか否かは別にして)様々な比が隠されていることがわかる。ただ、大昔、鈴木健二氏の絵画解説で、やたら比を持ち出すことにげんなりした記憶も蘇ってしまった。なお、有理数の比は静的で無理数の比は動的というが、9対4の比2.25と√5の比2.236・・を持ち出されても(p8)、少なくとも自分には美的な感興の違いは見出せない。2024/11/01
朗読者
16
辺長比に着目した芸術と数学の話。1対√2(1.414)も、フィボナッチの黄金比1対1.618も、1対√3(1.732)も、1対√4(2.000)も、1対√5(2.236)も、それぞれに美しい、と書かれると、何でもいい気がしてしまう。人間の目は視覚映像を図形の組合せに変換して認識していると聞いたことがある。建造物や絵画に隠れている辺長比を無意識に認識して、心地良く感じるのかもしれない。正7角形の内接図を繰り返し描くと、中に将棋駒の5角形が見えて、駒の美しさの秘密を知ってしまった気になれたのは気持ち良かった。2024/09/16
せっちゃんさん
12
月1冊、理数系の本を読む25年5月。正確には読んだというより眺めた。"優れた絵画・彫刻には黄金比が用いられる"系の色々なパターンを紹介。改めて√(ルート)て概念について考えさせられる。眺めていて分かる?話、何だかこじつけなのでは?と懐疑的な話、色々だけど楽しい。音の話は「え?そう…なの??」て一周して不思議な納得感。美術館行く前に読み返そう。2025/05/31
m
4
絵画や建築、音楽などの芸術と美しい比率について。人が心地良いと感じる音階があるんだなぁ。ダヴィンチが黄金比を意識して絵を描いていたことは有名だが、モネもそうなのか疑問が残る。印象派の画家とは結びつかないイメージがあるが実際どうなんだろう。こういう話を知っているかどうかで芸術の見方や理解の深さが変わってくるので、積極的に吸収したい。2024/11/07
Go Extreme
2
はじめに 大宇宙-中宇宙-小宇宙 治癒力のある美術 デザインに見られる数学 静と動 比例 凍結した音楽 調和のとれた長方形 快い比率 ホットスポットと配置 正多角形 3角形を利用する 3角形の比率・比例 正方形を利用する 正方形の比率・比例 5角形の比率・比例 6角形の比率・比例 7角形の比率・比例 8角形の比率・比例 10と12 規範的な長方形 ラバットメント √2長方形 √2の比率・比例 √3長方形 √4長方形 √5長方形e 黄金長方形 黄金比の比例 比率・比例に関する引用句 2024/09/16
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