内容説明
好きなこと、好きなものを極めた先には、いったい何が訪れるのか。自分の人生を実りあるものにすることもあれば、誰かの人生を豊かにすることもあるようだ。読売新聞東京本社版夕刊の人気連載「しあわせ小箱」の電子書籍化第6弾となる本書では、様々な「こと」「もの」に思いを寄せ、充実した日々を送る10人の人生を紹介する。
幼い頃からポケモンに親しみ、やがて古生物学の研究者となった男性は、ポケモンを通して古生物学を学べる企画展「ポケモン化石博物館」を監修。横浜の靴職人の下には、世界中から年1500足もの修理依頼が届き、「靴のしわや傷には、持ち主の人生と思い出が刻み込まれている」と丁寧に直す。自身の深いプロレス愛からリングアナウンサーになった男性は、選手への敬愛の念を込めながらマイクを握る。
時には嫌いだったものに、一つのきっかけからのめり込むこともある。運動音痴で大のスポーツ嫌いだった男性は、息子に障害があることがわかったことから、誰でも楽しめる「ゆるスポーツ」をいくつも考案するようになったという。本書は、10人の生き方から人生の奥深さや不思議を垣間見ることができる1冊になっている。
目次
(1)赤べこシンガー
(2)ポケモンと化石と私
(3)花屋の番長
(4)下水道のリアル
(5)愛のリングアナ
(6)ふれあいタクシー
(7)靴を直す
(8)ゆる~いスポーツ
(9)スタントで交通安全
(10)砂時計を売る