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内容説明
玉川徹、西野亮廣、ガーシー、吉村洋文、山本太郎――時に大衆を熱狂させ、時に炎上の的になるメディアの寵児たち。毀誉褒貶付きまとう彼らは何者か。その存在はそのまま単純かつ幼稚な「正論」がもてはやされる日本社会の問題点、メディアの不健全さを映し出す。新聞、ネットメディアの記者を経て、ノンフィクションライターとなった著者が本人、周辺への取材を重ねて綴った、超ど真ん中、正統派人物ルポの誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
44
エピローグで言及された石丸伸二、訴訟リスクを考慮してガーシーの章で触れた立花孝志、斎藤元彦。そしてミソジニーに拡散すると議論が難しくなるので外されたであろう蓮舫と、本書に該当する人物は更に増えている。SNSによりどの問題でも政治化するようになった風潮には「好き」の反対は無関心「好き」と「嫌い」はじつは近接している感情だというメカニズムがある。社会の理不尽や自分の中の不全感に無関心であれば、これらの人物の言動が、そもそも何を表現しているのか意味すら分からないはずだ。この中で唯一、政治に触れていない西野亮廣と2025/07/05
tosca
30
玉川徹、西野亮廣、ガーシー、旧統一教会、吉村洋文、山本太郎について書かれている。知名度が高ければ、批判もあるだろうし、支持者もそれなりにいると思うので、どうもタイトルがしっくりこない気がするし、どういう人選なのかなとも思う。2025/05/17
おおかみ
12
“気がつくと「ややこしい人物」「ややこしい事象」を追いかける日々が始まっていた”――プロローグで著者はこう卑下するが、これまでの仕事を思えばある種の必然である。震災でも新型コロナでも、彼は社会の分断を沈着冷静に見つめてきた。本書に登場する政治家であれ芸能人であれ、毀誉褒貶が激しい人間にはその周囲に(とりわけSNS上で)分断が生じている。観察対象として絶妙な人間が並んだと思う。過度に情報化が進んだ社会であればあるほど人は物事を単純に考えようとする。思慮深くあれという著者の指摘はシンプルだが難解だ。2025/01/23
まゆまゆ
11
一定の支持を得ていると同時にアンチも多い有名人の人となりを紹介していく内容。ガーシーや山本太郎といった個別の人物像のルポはどれも興味深い。総じて言えるのは、社会を単純化しようとする幼稚な考えを堂々と発信される内容に対して正論でねじ伏せようとするネット界隈の罵詈雑言に左右されるほど日本人の考え方が劣化した、ということなのか。2025/07/10
TAKA0726
10
社員コメンテーターからスタートし、致命的な間違いを発信しながらも社会に影響力を残した玉川徹、芸人から絵本作家に挑戦しファンとビジネスコミュニティを構築する一方、信者ビジネスと批判を浴びる西野亮廣、YouTubeでの暴露を武器に一部の熱烈支持者から期待を集め参院議員に上がり詰めたガーシー、政界とのつながりが過剰なまでクローズアップされた旧統一教会、評価より感情的な反応が先行する維新の会と吉村洋文、小ポピュリズム政党の山本太郎、単純かつ幼稚な正論がもてはやされる日本社会の問題点、メディアの不健全さを映し出す。2025/05/02
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