内容説明
「母の母性が私を平凡から遠ざけ、母の信条を大胆に裏切る土台が出来上がってしまった」(秋吉)。「30年以上、一度も母の夢を見たことがない」(下重)。過剰とも思える愛情を注がれて育ったものの、理想の娘にはなれなかった……看取ってから年月が過ぎても未だ「母を葬る」ことができないのはなぜなのか。“家族という名の呪縛”に囚われたすべての人に贈る、女優・秋吉久美子と作家・下重暁子による特別対談。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
punyon
45
お葬式=葬るとは受け取れない私は、表題の「葬る」という言葉に興味があった。「葬る」って何だろう?どうすることが人を「葬る」事の正解なのか?そんな思いで本書を手に取ったのに、中身は普通に来し方を振り返る自分語りの対談。確かに随所にご両親の話は出てくるが、これが「葬る」という事??なんか消化不良。が、最後の最後に辿り着く。長い月日を重ね、母親の死に至るまでの境地に辿り着けた時、初めて母親の死を受け入れらる。それこそが葬るって事。「母は私と共に死ぬ。母を葬るのはその時」最後の下重さんの言葉が心に刺さる2025/01/06
sattin
2
おくるって読むんですね。今気づいた。実際の介護の話とか葬儀の話じゃなく、父母との付き合いやメンタルでの捉え方みたいな話でした。ちょっと抽象的2025/06/26
naoko
2
母の存在は良くも悪くも重い。母がいなくなればその重みから逃れられるのかなと思ったりするけれど、きっといなくなったら、どれだけ自分が空っぽになってしまうんだろうと不安にもなる。そして今まで以上に存在の大きさや重みが増していくのかもしれない。 私が常々思っていて答えが見つからなかったもやもやに、下重さんのあとがきの、「私が死ぬ時がほんとうに 母の死ぬ時である」という一文が答えてくれました。2025/01/08
必殺!パート仕事人
0
母親の見取りの話ではありませんでした。これまでの両親との関わりの方が多かったです。2025/03/23
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