無限病院

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無限病院

  • 著者名:韓松【著】/山田和子【訳】
  • 価格 ¥3,410(本体¥3,100)
  • 早川書房(2024/10発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
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  • ISBN:9784152103697

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内容説明

平凡な男・【楊偉/ヤン・ウェイ】は、出張先のC市のホテルでミネラルウォーターを飲んだところ腹痛で倒れ病院に連れ込まれる。そこは巨大で得体のしれない不気味な迷宮だった。『三体』著者劉慈欣も瞠目する、中国SF四天王の一角・韓松が放つ不条理SF《医院》三部作開幕篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

138
『三体』以来、中国SF作家の奔放な想像力には慣れたつもりでいたが、究極の混沌とした状況を提示する構想力には圧倒される。カフカの『城』は到着した城にいつまでも入れない男の物語だが、こちらは出張先で腹痛を起こしたビジネスマンが入院した病院から出られなくなる。病院が生命体のように増殖して巨大な管理社会と化し、医療が支配する世界という不条理。ここまでなら普通のディストピア物だが、後半に突然「病んだ宇宙」の概念が登場する。宇宙が病めば人も病み、何が正か邪かわからない。中国共産党の極限まで統制された悪夢の寓話なのか。2025/01/04

ヘラジカ

48
「地下鉄の驚くべき変容」には度肝を抜かれたが、この長篇作品も負けず劣らず異様な怪作である。正直に言って何を書いてるのか珍紛漢紛なことも多い。悪夢的世界に主人公もろとも放り込まれたのに、二人で彷徨ううちに相方が勝手に順応して平気な面しだしたような感覚だ。しかし、置いてけぼりにはさせない、離脱することを簡単には許さない謎のエネルギーが満ち満ちていて、最後まで一気に読まされてしまった。これが三部作…続篇が全く想像できない。それでもなんだかワクワクする。怖いもの見たさで楽しみに待ちたい。2024/10/27

さこぽん

25
中国のSF。難解で苦戦。火星に仏陀を探しに行ったり、所々に仏教の教えが書かれていて作者の信仰の深さが窺える。胃痛で連れて行かれた病院が混沌。逃げ出そうとするが外は診療を受けようと向かってくる人の海。後半は壮大な宇宙へと話は展開。病院から逃れることができるのか気になるけど、2部、3部は読むかわからない。気分次第。2024/11/24

ベル@bell-zou

24
小難しい導入部分をどうにか乗り切り本編に入ったものの一向に私好みの匂いがしてこないし気持ちも乗ってこないので「病気:9 戦いは長期戦」までで読むのを止める。全然関係ないけどずっと"無限キャベツ"が頭から離れなかった。笑 (57ページで登録)2025/01/02

特盛

20
著者は中国のSF作家。病院が社会の中心になった不気味な世界。主人公の男はカフカの城ばりに、ふとしたきっかけでその領域に取り込まれ、抜け出せなくなる。病人でなければ人ではない、という奇妙な世界線。図書館で借りて読みだしたが、カフカをダークに、ややグロテスクに味付けしたような描写が淡々と連続し、途中で読むのに辟易としてしまった。最後まで読み切ることなく返却期限を迎えてしまうこととなった2025/01/16

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