内容説明
幻のメジャー契約、ドラフト1期生、黒い霧事件、球界再編騒動…etc.
かくも波乱万丈な野球人生があるのか?
板東英二、堀内恒夫、稲尾和久、川上哲治、王貞治、長嶋茂雄、星野仙一など、日本球界に名を刻んだ猛者たちと現役時代に対峙。強打の左打者として未だ破られぬ「逆転サヨナラ満塁ホームラン2本」の日本記録を樹立。第1回ドラフト、黒い霧事件、長嶋茂雄引退試合などを直接体験。現役引退後、新聞記者を経て指導者に転じ、落合博満、清原和博、イチローなどと交わり、フロントに転身すると、球界再編騒動で新球団の創設に尽力。100年にわたる日本球界の“裏の裏”を知る男が最初で最後の告白――。
<内容>
広野功は1943(昭和18)年生まれの徳島県出身。徳島商業では甲子園に春夏連続出場を果たし、慶應義塾大学に進学。大学時代は長嶋茂雄の通算本塁打記録(当時)に並ぶ活躍を見せ、第1回のドラフトで中日に入団。中日、西鉄、巨人の3球団を渡り歩いた。現役引退後は新聞記者となり中日球団の組閣にも陰ながら貢献する。その後は、コーチ、二軍監督、監督代行、編成部長などを歴任。約35年のプロ球界人生でさまざまな大事件や傑物と遭遇する。広野がつぶさに見た球界の裏の裏を余すことなく告白する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
52
広野功さんといえば、代打逆転満塁本塁打です。ジャイアンツに在籍していた時に放ったこの本塁打は強烈な印象でした。今でも覚えていますが、このときに話題になったのが樋笠一夫さん。この著書では名前も登場しませんが、日本球界で、最初に逆転満塁本塁打を打った選手です。それもジャイアンツに在籍してたときのことなので、樋笠以来という見出しが躍った記憶があります。広野さんの評伝は、とても面白く読みました。今の野球もとても面白いのだけど、あの時代はもっと人間臭くていいです。2025/06/26
くろいの
3
プロ野球の知識がほぼ無い私でも知ってる名前がどんどん出てきて野球史的な側面もあって面白く読めた。文章が読みやすく分かりやすくどんな人が書いてるのかと思ったら登場人物たちの現役時代などほぼ全然知らないくらいの若い世代の人で驚いた。2024/12/31
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2024年11月初版。書き下ろし。広野さんの記憶はジャイアンツ時代に代打で活躍されていたことぐらいでしたが、プロ野球界の裏話等々興味深く読了しました。2025/01/31
Tak
3
テンポよく読めて面白かったです。プロ野球の節目節目にその場所にいる男って感じで何かを持っているんだろうなと思います。落合とのエピソードは初めて見た話で非常に興味深く読めました。2024/11/24
星浪昌道
2
広野功をテーマにするなんて素晴らしいセンスだなぁ2025/09/10




